院長のブログ

生理前の腰痛には、股関節を伸ばす!

こんにちは。

院長の小澤です。

気圧や気温がめまぐるしく動く春は、生理周期が乱れたり、

不正出血、生理痛やPMSがいつもより辛い・・・など婦人科系の不調も

出やすい時期。

特に春にご相談を多く受ける

「生理前の腰痛が辛すぎる!」という患者さんには

股関節を徹底的にゆるめて、からだの側面をよく伸ばします。

この施術を元に、ご自宅でも出来る

「生理前の腰痛が辛すぎる!」時にお勧めの対処ポイントをお伝えします。

 

なぜ、生理前に腰が痛くなるの?

生理前の腰痛には

「プロスタグランジン」という物質が深く関係しています。

プロスタグランジンは、子宮収縮を促して経血の排出をスムーズにしてくれるホルモンですが、
血管を収縮させる作用もあるので、腰痛やだるさ、冷えがひどくなります。
血管が収縮することで、骨盤内がうっ血して生理中の腰痛に影響を与えているのです。

特に長年の冷えから腎臓や消化器に負担がかかっていると、腰痛につながります。

生理痛や腰痛は「血液の流れが滞っていますよ!大変です!!」というシグナル。

カイロを下腹部や腰に張ると、生理痛やそれに伴う痛みが楽になるのは、

暖めることで、筋肉を緩めて血液循環を促しているからなんです。

 

子宮と骨盤の位置関係

「骨盤のうっ血が生理前の腰痛に影響を与える」。

そもそも、骨盤の血管はどこにあるのか?を先ず確認しましょう。

こんな感じで、股関節の真ん中を突き抜けるように流れています。

そして、子宮はどのように位置しているのか?

 

 

骨盤のど真ん中!すっぽりはまるように位置し、骨盤の静脈に隣接しています。

生理中にはホルモンバランスの変化で子宮が大きくなり、骨盤が緩みますので、
股関節が固くなり、骨盤の血管を圧迫します。

 

さらに、子宮収縮を促して経血の排出をスムーズにしてくれるホルモン

「プロスタグランジン」による冷えや血管を収縮させる作用によって、

腰痛やだるさ、冷えがひどくなります。

以上のことから、当院では「生理前の腰痛が辛すぎる!」という患者さんには
股関節を徹底的にゆるめて、からだの側面をよく伸ばします。

 

生理前の腰痛に効果的な股関節ストレッチ!

骨盤のうっ血をなくすために行う股関節ストレッチは、

股関節の奥をグッと伸ばして緩めることが効果的。

ストレッチポールを股関節の下に置き、自分の体重を使ってグーッと伸ばします。

ストレッチポールがない場合は、

タオルケットや大判のバスタオルをを固く丸めて同様の形にすると、

同じように使えます。

 

①片側の股関節の付け根にストレッチポールがしっかりと当たるように乗っかります。

 

②股関節部分に圧をかけながら、膝上あたりまでゆっくり下へ動かし、

また股関節付け根までゆっくり戻します。

この運動を20秒ほど続けます。

余裕があれば、20秒インターバルを空け、もう1セットやってみましょう。

 

※タオルケットなどを丸めて行う場合は滑りにくいので、股関節にグーッと圧をかけながら30秒キープします。

この際、ひじはねかせ、手の甲にあごを乗せるようにして、自分の体重をすべて股関節に預けます。

 

③反対側の股関節も同様に行います。

腰が痛む側と反対側の股関節をゆるめると、さらに効果的です!

 

 

からだの側面を一緒に伸ばす

股関節がゆるむだけでも、随分腰痛は楽になります。

当院の施術では、股関節をゆるめた後、からだの側面を併せて伸ばします。

そうすることで、生理前の開いた骨盤を閉じることができ、腰がよりグーッと伸びます。

セルフケアでは、こんなストレッチがお勧めです。

 

 

★パターン1

窓の桟や物干し竿、ドアの縁などに

腕を思いっきり伸ばして片手を引っかけ、脇の下をグーッと伸ばします。

10秒~15秒キープしゆっくり戻します。

反対側も同様に行います。

 

★パターン2

ストレッチポールを使い、脇の下を伸ばします。

うつ伏せになり、胸前上部で肩の付け根あたりにストレッチポールの端部を当てて、

体重をかけながら小刻みに動かします。

地味な見た目とは裏腹にかなり痛みを感じますが(!!)グッと圧をかけながらやってみましょう。

(うつ伏せですが、顔はしかめています。)

 

★パターン3

ストレッチポールに腕を沿わせまっすぐ伸ばすことで、当たる部分を変えることができます。

肩の可動域が狭い方や、肩の痛みがある場合はポールの角度を変えると楽に伸ばせます。

 

★パターン4

ここまでで股関節や脇の下がゆるんでくると、背中を反らせることができます。

ストレッチポールを肩甲骨の下辺りに入れ、胸を突き出すように、

イナバウワーの要領でグーッと体側と背中を伸ばします。

腰に負担がかからないように、膝は立てて下さいね。

 

生理予定日1週間前に撮影しました

セルフケアのストレッチで生理前のからだがどのくらい伸びるのかを確認するために、

腰痛が出始めた時期に今回の写真を撮影しました。

股関節と脇の下はリンパの流れの滞りもあり、ストレッチポールで伸ばしている箇所は

痛みがあり小刻みに震えましたが、腰自体に痛みは感じず伸ばすことができました!

腰や腹を温めてもイマイチ痛みが抜けないとき、

当院になかなか足を運べない際は是非お試し下さい。

撮影した日はちょうどお天気も良かったので、当院ウッドデッキにて撮影、

気分も晴れて心身共にスッキリしました。

そんなスッキリ感は全く伝わりませんが、撮った中でスタッフ一同、一番笑った写真を。

 

「ストレッチポールに仰向けで乗り、呼吸を深くゆっくりしながら、

気持ちよく胸回りを広げましょう」

・・・という写真ですが、何か事件性を感じます。

目を開けているのが敗因でしょうか。

このポーズも股関節がゆるんで背中が伸びるので、お勧めです!

腰に負担をかけないために、膝は深く曲げて伸ばして下さいね。

 

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