院長のブログ

噛み合わせによる体の不調(肩こり、頭痛など)かも?と思ったら

肩こりや頭痛がなかなか改善されない、色々と調べているが原因がハッキリしない、などの場合「噛み合わせ」を一度チェックしてみるといいかもしれません。

噛み合わせにズレなどの不具合があると、
・年齢的な変化
・歯ぎしり
・歯の治療の放置
などによって顎の位置が変わり、からだが歪む大きな原因の一つになってしまいます。この歪みによって、肩こりや頭痛の他、めまいや難聴など様々な不調が出てくる場合があります。

噛み合わせと、ズレによって起きる症状

・良い噛み合わせ

見た目に歯並びが良くても「噛み合わせが良い」とはいえません。

・歯の中央と顔の中央が合っている。
・歯の先端がバランスのとれた位置で並んでいる(一直線がよいわけではない)
・歯と歯茎の境目のラインが均一である。
・笑ったときに上の前歯の先端が下唇に触れる状態になること

などいくつかのポイントがあります。

完璧な状態の人というのは少ないですが、噛んだときに左右上下の力が均等にかかる、などバランスがとれていることが大切です。

もし気になる場合は歯科医でチェックしてもらうとよいですね。

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・悪い噛み合わせ

加齢の自然な変化ではなく、「前歯が下の歯に当たらない」「左は噛み合うが、右は噛み合わない」など、もともと歯並びが悪い場合や歯を失うなどの急激な変化によって、噛むバランスを崩している状態です。

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・噛み合わせのズレと関係があると思われる症状

1.頭・・・偏頭痛、貧血、めまい(立ちくらみ)

2.眼・・・視力低下、充血しやすい、眼が疲れやすい、眼の奥が痛い

3.耳・・・耳鳴り、難聴

4.顎・・・口が開けにくい、口を開けるとき音がする、顎の関節が痛い

5.鼻・・・いびき、鼻づまり

6.舌・・・痛み、発音障害

7.首・・・首がまわらない

8.喉・・・飲み込み困難、異物感

9.肩・・・肩こり、首こり、片方の肩が下がる

10.腰・・・腰痛、ヘルニア、背骨が曲がる

11.循環器系・・・冷え性、息切れ、不整脈、高血圧、動悸

12.神経系・・・手足のしびれ、顔面神経痛、メニエ-ル病

13.内臓系・・・胃腸障害、便秘

14.その他・・・ひどい生理痛、生理不順、不妊、アトピー、アレルギー、不眠症

15.美容・・・顎のズレによる顔の左右非対称、二重顎、頬が張る、エラが張る

からだのバランスを取る上で、重要な場所は

・骨盤
・足の裏
・噛み合わせ

の3カ所です。

いずれか1カ所がバランスを崩すと、他の2カ所がフォローしようと動き、さらにバランスが取れなくなっていきます。そして、上記のような多岐に渡る症状が出てくるのです。

悪い噛み合わせがからだの不調を生むメカニズム

1.頭痛・肩こり・首こり

噛み合わせが一因となる頭痛では「偏頭痛(右または左、頭から首にかけて)」や「後頭部痛(後頭部が重く、ボーッとした感じがする)」が起こりやすいです。

病院で診てもらっても原因が見当たらないといわれることが多く、肩こり、首こりなどを併発していることもあります。

このような頭痛の原因は、左右のあごの関節の異常な運動により、どちらか片方で噛んでいる場合に多くみられます。

左右どちらかで噛む癖がある場合、噛み癖のある側の噛む面のすり減りが起こり、必然的に左右の高さにズレが生じてきます。

左右および前後の頭位のズレが生じ、そのズレで自然に頭を支えようとする筋肉の緊張が生じます。

その緊張が持続することにより「筋緊張性頭痛」が発生し、筋肉の肩こりや首こりが発生することになります。

※噛む筋肉である側頭筋(そくとうきん)は、顎の関節から頭の横につながる筋肉です。

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側頭筋(そくとうきん)

噛み合わせが悪いことによって側頭筋が緊張し、頭痛となって現れることがあるのです。

2.めまい・立ちくらみ

長年、奥歯ばかりを使用するうちに、奥歯の噛む面がすり減ってきます。(※わたしたちは、「噛む」=「奥歯でしっかり!」と思いがちですが、前歯や他の歯も積極的に使うことが大切です。)

奥で噛みすぎると、あごの間の高さが低くなるります。

下顎骨の関節の先端が、クッション(関節円板:かんせつえんばん)を圧迫します。

側頭骨(そくとうこつ)に、噛みしめ時の物理的刺激をダイレクトに与えてしまいます。

側頭骨の内部、三半規管内に存在するリンパ液の動きに影響を与え、めまいなどの症状が起こるものと考えられます。

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噛み合わせが原因となるめまい・立ちくらみは

・急に立ち上がったりする時
・精神的に緊張して食いしばっている時
・熱いお風呂に入ろうとした時

など、からだを瞬間的に変えるような動作をした時などに現れることが多いです。その原因として、奥歯で瞬間的に噛みしめているようで、奥歯での噛みぐせのある人に多くみられます。

また、奥歯での噛みぐせがある場合、聴力を調べてみると、低い音が聞こえにくいという傾向が強く出ます。

3.不眠症

あごが小さく、下あごが後退して噛み合わせが合わなくなっている方の多くが、仰向けに寝ると口の中の舌が下に下がってしまい、気道を狭くします。(※仰向けになった状態で口を大きく開けた時、ノドチンコが見えない方は舌が後ろに後退して、気道が狭くなっています。)

気道が狭くなることで、充分な呼吸ができなくなり、いびきをかくようになります。

十分な呼吸ができない状態では、脳に十分な酸素を送ることもできず、結果、睡眠不足になってしまうのです。

また、寝ているときに歯をグッと噛みしめながら眠っている場合は、アドレナリンの分泌を促す刺激を脳が受け取ってしまいます。

脳細胞の働きを活性化させる物質が出て、脳は活動的な状態になります。

噛み合わせの悪い人ほど、寝ている間に噛みしめたり、歯ぎしりをする方が多く、常に脳が活動している状態になっているため、その結果、寝ていても脳に疲労が溜まってしまうのです。

噛み合わせが悪くなる原因と改善トレーニング

以下のことが原因として考えられます。

・顎の発育不良
・頬杖をつく
・同じ方向から手枕してテレビを見る
・うつ伏せに寝る
・足を組んで座る
・片側での噛み癖がある
・歯ぎしりをする
・頭部の打撲・外傷がある
・歯を抜いたままにしておく

思い当たることがあれば一つずつ改善しながら、併せて噛み合わせ改善のトレーニングをしてみましょう。

【噛み合わせ改善トレーニング】

1. 口唇トレーニング

①口を少し開け上下の口唇で前歯を覆うように伸ばし「パン!」と音を鳴らします。
②力を抜いて少し休み、もう一度伸ばして「パン!」これを繰り返します。

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20~30回/1セット、1日3セット、トレーニングしましょう。

2. 舌トレーニング

舌癖のある患者さん、鼻呼吸のできない方にお勧めです。

※舌トレーニングでは、安静時やものを飲み込む時に舌の先端がふれる位置(口蓋の切歯乳頭後方部)をスポットと名付けています。

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スポット

①舌の先端をスポットに付けて舌全体を口蓋(こうがい)に吸い上げます。

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②お口を大きく開けて、舌小帯(ぜつしょうたい)をできるだけ伸ばす。

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③舌で口蓋をはじくようにして「ポン」と音を立てます。10~15回/1セット、1日3回を目安にトレーニングしましょう。

噛み合わせや姿勢でお悩みなら

お伝えしたとおり、からだのバランスを取る上で、重要な場所は

・骨盤
・足の裏
・噛み合わせ

の3カ所です。

例えば「噛み合わせが悪くなる原因」の中に「足を組んで座る」というものがありましたが、そもそも、「なぜ足を組みたくなるか?」ということを、まずご自身とよく話しあってみることが大切です。

骨盤が歪み、左右で足の長さが異なることが理由かもしれません。また、噛み合わせの不具合で、からだのバランスを取るために「あえて」足を組んでバランスを取っているのかもしれません。

その姿勢が良いかどうかは別として「ご自身がどのような姿勢を取ることが楽な状態なのか」をまず観察してみましょう。

その上で、抱えている不調があれば、その不調との関連性を是非当院にて一緒に考えてみませんか?

「悪い」と思われるものをただ「良い」状態にするよりも、からだの声を聞きながら施術を受けて頂いたり、トレーニングをされる方が、より早く快方に向かい、より長く快適な状態を維持できますよ。

 

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