患者さんのプロフィール

51歳男性(自営業)。倉庫にて荷物の搬出入及車の運転も多い。趣味のゴルフはかなりの腕前で練習も熱心。性格はやや心配性。

来院のきっかけ、理由

1.左肩が痛い

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可動域がとても狭くなってしまった。特に後ろに回せない。実感したのは一年前だが、それ以前も言われてみれば何となく痛かった気もする・・・。

お父様も若い頃からずっと左肩の痛みを気にしていたため遺伝なら嫌だなと心配。

2.右腰が痛い

一年前、ゴルフレッスンに通い始めてから常に痛むようになった。車をずっと運転していると固まるように痛んだり、ゴルフレッスン後など、からだをよく使った後に動かせない程痛む。

数年前から時々痛みはあった。

3.右膝の外側付近の感覚が薄い

ここ半年くらいで生じた症状。理由は分からず

4.右大腿骨の際がたまに痛い

「3」と同じくここ半年くらいの症状。理由は分からず。

当院の見立て

「1.左肩の痛み」と「2.右腰の痛み」については、関連があるのではないか。具体的には「左肩」と「右腰」は対角線上にあるため引っ張り合って双方に痛みが出ている可能性がある。

「3.右膝」の症状は軽度の坐骨神経痛の一種だと思われる。なお、「2.右腰の痛み」が原因でお尻部分も併せて筋肉が固くなることにより、お尻の下にある坐骨神経孔が圧迫されて症状が出ているのではないか。

「4.右大腿骨の痛み」も右腰痛との連動していると見立てた。

実際に行った施術

・背中と骨盤周りの筋肉を入念にゆるめ、「1.左肩の痛み」と「2.右腰の痛み」の原因となっている歪みを整える。

・下半身に関して、痛みのある右腰、右尻、右股関節、右大腿骨から脚のラインに沿って そのまま足先までまんべんなく緩める。

・「1.左肩の痛み」に関して、左首と左肩の付け根部分と左肩甲骨内縁を入念に押圧。(この箇所が押圧された痛みが最も大きかった様子。筋肉の硬さもあり。遺伝性のものではなく、左側で多く噛んでいる+前歯を使わず後ろで噛みしめていることで左肩~首の緊張を生んでいる可能性が高いことをご本人にお伝えする。)

施術の結果

結果、30日~45日に1度、計9回ご来院で、すべての症状はなくなった。

主な変化は以下の通り。

・2回目:右腰痛は依然残るが、頻度がかなり減ったことと、痛くなってから治まるまでの時間が確実に短くなる。

・3回目:左肩痛は日頃はなくなり、左肩を下にして寝た時のみ痛む。

・6回目:右腰痛はゴルフ後のみ。(運転中に固まって痛むことはなくなる)風呂でふとひらめき、左腕を前へ伸ばして左肩を内へ入れるように右肘内側で左腕を支えるようにしながらグーッと右方向に伸ばしてみた。「バキバキッ」っとものすごい音がして、その後可動域が広がる。

・8回目:左肩痛はなし。そのせいか、両側が均等に凝っているのを感じる。左肩の可動域は正常に戻り、後方にあるものを手を回して取れるように。

・9回目:右腰痛が全く出ず。ゴルフで使った後は張りはあるも痛みはない。

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まとめ

・長年に渡る左首・左肩の極度のこりが、右腰痛を引き起こす大きな原因になっていた。

・左右均等に噛むことと、風呂上がりにストレッチポールで背中を伸ばすことを日課にして取り組んで頂けたことで、効果が出やすかった。

・施術の回数を重ねるにつれ、ご自身のからだに自信がつき、積極的にゴルフをしたり長距離の運転をされるようになった。

本来からだには負担になるが、「自信」という心理的要因で、6回目くらいから痛みの頻度が激減した。6回目の「風呂でふとひらめき」というご自身の直感で思い切って肩のストレッチを入れたという行為は、まさに自分自身のからだと勘を信じた行動。

院長からのコメント

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施術を受けて下さりながら様々お話下さる日常のご様子やその時の心の動きが、わたくしども施術者の大きな施術ヒントになることは間々あります。

今回のケースは、まさにその好例です。

「噛み締め癖がある」という点はご本人の自覚もなく、最初の施術では判明しませんでしたが、「日々の出来事に対してとても丁寧に、慎重に対応されること」「時として先の出来事を予測し気を揉まれること」がお話の中で垣間見られ、こりの大きな要因に「緊張」=「噛み締め癖」があるのでは?という気付きに繋がりました。

心身共に私ども施術者が患者様と向き合うことはもちろん、患者様が私どもやご自身の心身と向きあえるきっかけをつくる施術が当院の基本スタイルです。