患者さんのプロフィール

28歳女性(会社員)。長時間立ちっぱなしの仕事。

鳩胸であることと、学生時代の部活以降ふくらはぎが太くなったことがコンプレックス。
ここ2~3年生理痛がひどくなった。30歳を前にしてプロポーションにも体力的にも自信が持てなくなってきている。

来院のきっかけ、理由

首を寝違える

1.月に数回首を寝違える

いつも右方向と上方向に向くと痛みがある。寝違えることが多く、良くなったと思うとまた同じ場所を寝違えてしまう。枕が良くないのかとも考え、いくつか変えてみたがしっくりこない。

2.腰が痛い

5年前(社会人になった年)から慢性的に痛む。立ちっぱなし・座りっぱなしなど、長時間同じ姿勢でいると痛みが強く出る。

3.生理痛から腰痛がさらにひどくなる

生理前の痛みが大きい。生理前に暴食してしまうのも気になっているが止められず。

婦人科を受診し、PMS(月経前生理症候群)の軽減のために低容量ピルを勧められる。半年間服用するも改善せず。

4.下半身のむくみが気になる

「2」と同じく5年前からの症状。「2」や「3」がひどくなると、さらにむくむ感じがする。

当院の見立て

「1.月に数回首を寝違える」については、首自体のこりや筋肉の固さは見受けられなかったことから、「2.腰が痛い」ことでからだのバランスを大きく崩し首の痛みを引き起こしているのではないか。

「2.腰が痛い」については、右腰や右肩甲骨、右胸回りに極度の固さがあった。右半身の筋緊張を緩めることで症状を緩和できるのではないか。

「3.生理痛から腰痛がさらにひどくなる」については右骨盤が大きく開いていること、腹部と足先の極度の冷えがあり、これが症状を引き起こしていると見立てる。

「4.下半身のむくみが気になる」については症状も右下半身のむくみがより見受けられ、右腰の筋肉の固さ・冷えとの連動と見立てた。

実際に行った施術

・右半身の筋緊張と右骨盤周りの筋肉を入念にゆるめ、「2.腰が痛い」の原因となっている歪みを整える。

・下腹部と股関節の付け根~内ももをていねいに緩め、からだを暖める。足首~足甲~足指付け根を併せてほぐし内かかと下にある子宮のツボを良く刺激しながら血流を促進させる。

・腰が大きく後ろに反り、その分胸が前に出る姿勢となっていることをお伝えする。

この姿勢が「2.腰が痛い」症状を生んでいることはもちろん、これと連動し背中が伸びきらないことで「1.月に数回寝違える」症状が出ているため、脇の下付け根部分(特に右側)とデコルテ部分を十分にゆるめ、背中と首付け根部分を伸ばす。

施術の結果

結果、60日に1度、計5回ご来院で、首の寝違えと生理前の不調は全くなくなった。腰痛は寝不足時のみ、冷えとむくみは緩和。

主な変化は以下の通り。

・2回目:初回施術後から一度も首の寝違いがなかった。腰は痛むが、治まるのも早く気にならなくなってきている。

・3回目:生理前の暴食と腰痛がなくなった。からだの冷えを以前よりも感じるようになり、お腹を暖めるよう意識する。その結果、むくみがかなり軽減する。

・5回目:腰痛は寝不足時のみ。(立ちっぱなしは多少痛むが座っている時は痛まず)痛んだ際は股関節を伸ばすと翌朝には良くなることに気付く。

まとめ

・右半身の筋肉の固さ、とりわけ右骨盤が開いたからだのゆがみが、月に数回の首寝違いを引き起こしていた。

・からだのバランスや骨盤の歪みを整えたことで、腰や子宮への負担が軽減した。よって腰痛や生理痛が改善。

・施術の回数を重ねるにつれ、ご自身のからだに興味・関心を強く持たれるようになった。「ご自身のからだが冷えていること」や、「股関節を伸ばすと腰が楽になること」に気付きセルフメンテナンスをまめにされることで、施術回数少なく効果が現れる。

院長からのコメント

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施術効果によっておからだが改善したことで、「からだのコンプレックスをあまり感じなくなりました」とおっしゃって頂けたことが、快方に向かわれた一番の成果だと感じました。

施術を受けて頂きながらご自身のおからだと正面から向き合うことで、痛みの原因はもちろん、おからだの長所にも気付くことができます。

今回の患者様が持たれる最大の長所は「筋肉量が多い」ことです。

初診時は「ふくらはぎがむくむのも、鳩胸なのも学生時代の部活で筋肉がついたせいだ・・・」とコンプレックスを吐露されていましたが、からだのバランスが取れてきてからの目を見張る早さでの改善は、「筋肉量が多い」ことでおからだを上手に支えられることが大きかったと感じています。

筋肉が固くなると重く見えてしまうからだも、今はとてもスッキリされ、からだも喜んでいると思います。

私たち施術者の役割は、さながら「重い自転車のペダルのこぎ出し」のお手伝いです。

あとは皆様がご自身のおからだをどのように意識し、日々使っていくか。痛みの原因のみならず、おからだの持つ長所やまだまだ使いきれていない筋肉を確認する作業の大切さを痛感する施術例でした。