患者さんのプロフィール

9歳男子(小学3年生)。

こども整体頭痛イラスト

地元のサッカーチームに所属し、週2~3回練習あり。週1回水泳教室に通う。からだを動かすことがとても好き。

4人ご兄弟の末っ子。引っ込み思案で遠慮がちな一面も。

来院のきっかけ、理由

1.こめかみ痛

以前からたまに気になっていたが、一ヶ月前嘔吐するほど急に痛んだ。大学病院にて様々検査を受けたが、原因が分からない。特に異常は見つからず。

頭痛薬を二度服用し、その時は治まった。以降、たまに同じような痛みが起こるが嘔吐には至らず。頭痛薬を服用すると治まる。

2.左首から肩にかけて痛む

「1.こめかみ痛」と連動しているように痛む。

3.左腰痛

「1.こめかみ痛」からの嘔吐が起こる一ヶ月くらい前から痛み出した。自転車をこぐ時に特に気になったが、こめかみ痛からの嘔吐以降は若干重だるさはあるもあまり気にならず。

4.右股関節痛

「3.左腰痛」の数日後から痛み出した。日常生活では大して気にならないが「3」同様、自転車をこぐ時に最も痛んだ。現在は痛みなし。

当院の見立て

「2.左首から肩にかけて痛む」「3.左腰痛」について、左首(うなじ付近が特に)~左肩甲骨~左背中~左腰の筋緊張が強く出ていることが影響を及ぼしていると捉える。

「3.左腰痛」の一ヶ月後に「1.こめかみ痛」が起きていることから、左側の筋緊張と、それによるからだの歪みを整えることで諸症状が改善するのではないか。

「4.右股関節痛」について、主訴部の固さの他、右大腿骨際や右内転勤(内もも)付け根にも固さが見受けられる。

左首(うなじ付近が特に)~左肩甲骨~左背中~左腰の筋緊張による連動した症状と見立てる。

実際に行った施術

・「2.左首から肩にかけて痛む」「3.左腰痛」について、左首(うなじ付近が特に)~左肩甲骨~左背中~左腰の筋緊張をゆるめながら、仰向け姿勢で左鎖骨下と左胸鎖乳突筋をほぐし、左脇下を十分にスペースを空ける(グレープフルーツ1個分くらい空けるような感じ)。

胸回りを広げることで、あごが前に出るような背中が伸びない姿勢を調整。首の位置を整え伸ばすことで、「1.こめかみ痛」の改善を図る。

・「左首~左肩甲骨~左背中~左腰の筋緊張」を十分に緩めてから、「4.右股関節痛」に関連する右ソケイ部・右大腿骨際や右内転勤(内もも)付け根の可動域を再度確認する。

左周辺の筋肉が緩みバランスが取れたことで右股関節他の可動域が広がり筋緊張が軽減したことから、「4.右股関節痛」に関連する部位は軽く緩める程度にとどめる。

(※施術時間は1回につき15分。児童の場合は大人より短時間で施術します

施術の結果

結果、10日に1度、計3回ご来院で、「2.左首から肩にかけて痛む」「3.左腰痛」「4.右股関節痛」の症状は全く出なくなる。

こども整体元気にイラスト

「1.こめかみ痛」は「対人関係などのストレスが溜まる」「台風などで気圧が急に下がる」以外は症状出ず。嘔吐なし。

主な変化は以下の通り。

・2回目:前回施術後「3.左腰痛」「4.右股関節痛」の症状は出ず。特に左腰はとても軽い感じが続いている。

台風が直撃する前日に「1.こめかみ痛」「2.左首から肩にかけて痛む」の症状が一度出て、痛み止めを一度服用し治まる。嘔吐はなかったが、「2.左首から肩にかけて痛む」に連動した感じで左上腕が痛んだ。腕が急に極度に重くなった感じがした。

薬服用後、「1.こめかみ痛」「2.左首から肩にかけて痛む」の諸症状と共に自然と快方へ。

・3回目:「1.こめかみ痛」が一回軽く出たが、首回りを温めたらすぐに治まる。薬は服用せず。前回の「左上腕痛」含め、他の症状は全く出なかった。

※以後も二ヶ月に一度ご来院。ご自身で「いつこめかみが痛くなるか」を観察した結果

・プールの昇級試験前日
・心配事が重なり何となく眠れず
・対人関係が難しいと感じる時
・外気温差、気圧差が大きい時期
・サッカーの練習がハードで、気持ちが高ぶったままの時

だということが把握でき安心したとのこと。以降「1.こめかみ痛」が極端に減少。年に数回・軽めにとどまる。(薬はほとんど服用せず首を温めて良くなる)

まとめ

・左首(うなじ付近が特に)~左肩甲骨~左背中~左腰の筋緊張がからだのバランスの不具合を生み、諸症状を引き出していた。

・「3.左腰痛」「4.右股関節痛」は連動しており、「3.左腰痛」関連箇所を施術している間に「4.右股関節痛」が楽になる。

・緊張すると左首肩付け根に力が入りやすく、あごが前へ出るような姿勢になることで、首のこりや、首から神経が繋がる上腕の痛みが出ていた。

胸回りを十分に緩めて左脇下に十分なスペースを空け「1.こめかみ痛」の改善、深い呼吸ができるようになる。

・「1.こめかみ痛」が起こるタイミングをご自身で把握できたことにより、不安が軽減。「1.こめかみ痛」はたまに出るも、薬を服用せず治まる。体調の改善のみならず、以前よりも自信を持っていろんな人と話せるようになってきた。

院長からのコメント

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「小児頭痛」の特徴として、
・頭痛の持続時間が2時間からと短い
・頭痛の部位が両側性(前頭側頭部)である場合が多い
・腹部症状(腹痛・悪心・嘔吐)が多い
などが挙げられます。

短い発作時間で、頭痛の発作後は比較的ケロッとしていることからなかなか原因が捉えにくいのが現状です。

今回のケースは「大きな気圧差や気温差」や「気持ちが高ぶる」といったことがこめかみ痛と連動していましたが、小児頭痛になるよくある要素は
・光過敏
・視力の急激な低下
・寝過ぎや寝不足
・朝ご飯を食べないことでの血糖値低下(お昼前に頭痛がひどくなり保健室へ行くことが多い)
などがあります。

子どもたちは症状を上手に伝えることができません。

「こども整体」を通して、私たち施術者含め周囲の大人たちが、彼らのふとした日頃の動作に気を留めることの大切さを痛感します。

適度な距離感での「観察」は、子どもたちの心身の小さな変化(悪化も快方も)に気付きやすくなります。それを彼らとシェアすることで、子どもたちの安心と自信になっていくようです。

成長の過程で起こる不調は避けては通れない道ですが、当院の「こども整体」は、自分の心身に向き合い大人になっていくツールとして多くの患者さんにご利用頂いております。

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