こんにちは。院長の小澤です。
今年の梅雨、関東地方は雲の多い天気で、日差しは少なめです。
日照時間が3時間未満の日がこれほど続くのは、1988年(昭和63年)以来、31年ぶりとのこと。
関東地方ではこの先、少なくとも20日頃にかけては梅雨前線や湿った空気の影響で、
曇りや雨の天気が続き、まだまだ日照不足の状態が続く予報です。
腰痛や関節痛のご相談やご来院が、今年の梅雨はとても多いです。
施術後、おからだへの負担が軽くなり、お元気にお帰りになられることはもちろんですが、
「なぜ、梅雨時期に腰や関節が痛くなるのか?」
というメカニズムをお話しすると、
「そういうことなんだ!」
とそれだけで何だか安心されることもしばしば。
本日は、湿度が高いと関節が痛むメカニズムと関節痛にお勧めの花茶ブレンドをご紹介します。
低気圧で関節痛が起こるメカニズムとは?
気圧が下がることで体調が変化するメカニズムはとても単純です。
空気の圧が低いということは、
例えば、山登りをした際にお菓子の袋などがパンパンに膨らみますね。
あの状態は、外からの圧力(気圧)と比べて袋の中の圧力の方が強くなってしまうことで起きています。
大気が低気圧に覆われているとき、これと同じことが体にも起こっています。
体内圧の方が強いと体が膨張する、ということです。
人の体は細胞や血液でできており、からだが膨張することでその水分が細胞や血管の外に滲み出ます。
からだがむくんだ状態です。
これが細胞を圧迫し、頭痛や関節痛の原因になるというメカニズムになっています。
中医学的観点から「関節痛」を分析すると
中医学では、体を「層」として考えます。
この層は、体を構成している「気」「血(けつ)」「水(すい)」が、
「経絡(けいらく)」を通り、体内を巡ることでバランスを保っています。
「皮毛(ひもう)」は「気」のはたらきで体の外側をバリアして守られてい
ますが、「気」が足りなくなるとバリアが弱くなり、気候の変化やストレス
などの影響を受けやすくなります。
雨の日は、湿気が「皮毛(ひもう)」→「経絡(けいらく)」に
入り、そこに居座ります。すると、「経絡(けいらく)」を流れる「気」や「血」のめぐりが悪くなり、
その滞った部分に痛みを感じます。
そして、そのまま放っておくと、「筋肉」や「関節」にまで入り込み、痛みを慢性化させてしまいます。
体内の水分調整で、関節痛を改善!
以上の観点から
①体内が膨らむ「低気圧」のときに必要なことは、水分調整。
②余分な水分が体内に溜まっていると、からだは冷えます。
この二つのことを改善すると、「関節痛」は改善していきます。
今回は、冷えている部分を温めたり、湿っている部分の水分とり除くことで「関節痛」を改善できる
花茶をブレンドしました。
※ブレンド参考方剤 「疎経活血湯(そけいかっけつとう)」
こんな花茶が入っています
鎮痛、鎮静、強壮 からだを温めます
煎れるとこんな感じになります
当院併設の薬膳カフェ日月にてご購入・お飲み頂けます。
関節痛にお悩みの方、是非一度お試し下さい。
※オンラインショップでは販売しておりません※