こんにちは。院長の小澤です。
この季節に感じやすい「脚のだるさ」は気象シンドロームであること、
感じやすい体質は
・むくみタイプ
・のぼせタイプ
・暑がりタイプ
・冷え性タイプ
の4種類あることを前回お話しました。
この4タイプのそれぞれ特性と
脚がだるいと感じた時、ご自宅でできる「体質別簡単骨盤調整」をご紹介します。
むくみタイプの特徴と骨盤調整方法
脚がだるく寝られない!という時に数回行うと、スーッと抜けていく感じで楽になります。
体内の余分な水分が溜まりやすい「背中と腰の境目」にドンと刺激を与えることで、
背中の丸まりがなくなって骨盤が調整できます。
お風呂上がりなどのストレッチと合わせて、毎日行うのもいいでしょう。(回数は「動作に集中して」1回)
翌朝、からだのむくみが少なく、かるーく起きられます!
★むくみや脚のだるさを強く感じる時には、「ニセアカシア」の花茶もお勧めです。
風味は濃くありませんが、きのこのような、だしのような、やさしい風味が特徴です。
お茶漬けで召し上がるのもお勧めです。むくみがちな時、水はけを良くしてくれる花茶です。
〈特徴〉
風味:だしに近いやさしい風味
香り:穀物のような香ばしい香り 香り自体は薄め
茶色:薄い黄色
〈おすすめの飲み方〉
熱湯250mlに対し、0.2g(ニセアカシア20個)が適量です。
ティーポットなどで3分程蒸らしてお召し上がり下さい。2~3杯お楽しみ頂けます。
〈量と販売単価〉
約3g入り(約15回分) / 1,000円
※当院併設 薬膳カフェ日月(ひげつ)にて販売 https://higetsu.com/
学名:Robinia pseudoacacia
科名:マメ科
部位:花
のぼせタイプの特徴と骨盤調整方法
脚がだるく寝られない!という時に数回行うと、
詰まったものが巡る感覚でフッと力が抜けて楽になります。
「息を吸う瞬間で力を抜く」というのが、コツをつかむまで難しいですが、
のぼせタイプは呼吸が浅く力が入りやすいので、この骨盤調整ができると呼吸がとても楽になります。
お風呂上がりなどのストレッチと合わせて、毎日行うのもいいでしょう。(回数は「動作に集中して」1回)
寝付きよく、深く寝られますので、翌朝目覚めスッキリ!
★むくみやほてり、脚のだるさを強く感じる時には、「パンジー」の花茶もお勧めです。
香りもほぼなく、茶の色も透明ですが、風味はわりと強いメンソールのような、後味までスッキリとしています。
この風味医は息苦しい時に呼吸を楽にする他、おりものや痰などネバッとするものもスッキリさせてくれます。
見た目の可憐さと風味のしっかり感のギャップが楽しめる花茶です。
〈特徴〉
風味:メンソールのような風味 後味スッキリ
香り:無香
茶色:無色
〈おすすめの飲み方〉
熱湯250mlに対し、0.2g(パンジー10個)が適量です。ティーポットなどで3分程蒸らしてお召し上がり下さい。
2~3杯お楽しみ頂けます。
〈量と販売単価〉
約3g入り(約15回分) / 1,000円
※当院併設 薬膳カフェ日月(ひげつ)にて販売 https://higetsu.com/
学名:Viola × wittrockiana
科名:スミレ科
部位:花
暑がりタイプの特徴と骨盤調整方法
脚がだるく寝られない!という時に数回行うと、
腰の痛みや重さが解消され、脚が伸びて楽になります。
息を吐きながら、全身に力を入れて思いっきりからだを持ち上げるのがポイントです。
軽く汗ばむくらいに、少し息が上がるくらいに。
そうすることで、骨盤のねじれの調整はもちろん、
こもった熱が一気に抜けて楽になります。
お風呂上がりなどのストレッチと合わせて、毎日行うのもいいでしょう。(回数は「動作に集中して」1回)
脚がだるくて途中で起きる、ということがなくなります。
★とにかく暑い、脚のだるさを強く感じる時には、「薄紅葵(ウスベニアオイ)」の花茶もお勧めです。
ブルーマロウとも呼ばれます。とても鮮やかなターコイズブルーの華やかな色味ですが、
風味・香りは薄く、見た目とのギャップが面白い花茶です。
胃のつかえや痛みを感じる時に。敏感肌の方は、飲んだ薄紅葵茶でパックするのもお勧めです。
〈特徴〉
風味:渋みのようなクセがある 味は薄め 豆のような後味
香り:無香
茶色:ターコイズブルー
〈おすすめの飲み方〉
熱湯250mlに対し、0.15g(薄紅葵3~4個)が適量です。ティーポットなどで3分程蒸らしてお召し上がり下さい。
2~3杯お楽しみ頂けます。
〈量と販売単価〉
約2g入り(約10回分) / 1,000円
※当院併設 薬膳カフェ日月(ひげつ)にて販売 https://higetsu.com/
学名: Malva mauritiana L.
科名:アオイ科
部位:花
冷え性タイプの特徴と骨盤調整方法
脚がだるく寝られない!という時に数回行うと、からだがポッと暖かくなる感じで楽になります。
真っ直ぐ伸ばした側の股関節に十分に力を加えて、からだを持ち上げるのがポイントです。
「からだを持ち上げる」ことよりも、股関節に十分に力がかかっているかを意識しましょう。
曲げた側にこもった熱と、伸ばした側に足りない熱が相殺されるので、
骨盤調整はもちろん、気持ちよく温まりますよ。
お風呂上がりなどのストレッチと合わせて、毎日行うのもいいでしょう。(回数は「動作に集中して」1回)
翌朝、からだが緩んで気持ちよく起きられます!
★冷えや脚のだるさを強く感じる時には、「九節草」の花茶もお勧めです。
和名は岩菊(イワギク)、陰暦9月9日九つの節ができる時に採取するとからだに良いとされ、
九節草(クセツソウ)と呼ばれています。
冷えによる生理痛の予防や、むくみ・抜け毛が気になる方にお勧めの花茶です。
〈特徴〉
風味:口内がさっぱりする感じ
香り:生花そのものの香り よく香ります
茶色:少し黄色
〈おすすめの飲み方〉
熱湯250mlに対し、0.4g(九節草3個)が適量です。ティーポットなどで3分程蒸らしてお召し上がり下さい。
2~3杯お楽しみ頂けます。
〈量と販売単価〉
約4g入り(約10回分) / 1,000円
※当院併設 薬膳カフェ日月(ひげつ)にて販売 https://higetsu.com/
学名:Chrysanthemum zawadskii
科名:キク科
部位:花
「むくみ」と「のぼせ」、「暑がり」と「冷え性」は表裏一体
「むくみ」と「のぼせ」は体内の水の陰陽、
「暑がり」と「冷え性」は体内の熱の陰陽です。
水や熱の調整がそれぞれ苦手、という意味では、同じ穴の狢。仲間です。
全く反対に見える体質が、実は不得意な出所が一緒なわけですから、
「からだの中から改善するということが有効」ということが、
今回うまくお伝えできていればとても嬉しいです。
今回ご紹介した骨盤調整も、「むくみ」「のぼせ」と「暑がり」「冷え性」タイプは
スタートポジションはそれぞれ同じです。
「むくみ」「暑がり」は水や熱が余っているので、息を吐く瞬間の動作で放出、
「のぼせ」「冷え性」は水や熱の不足(偏り)なので、息を吸う瞬間の動作で取り込む。
寒いからカイロを貼る、暑いから冷たいものを摂って冷やす、というのは
その時は楽ですが、後からの負担や不快感もあります。
骨盤調整や呼吸など、からだ本来を調整して、快適な日々を過ごしませんか?