院長のブログ

手足などが冷える原因とは?冷え症の4つのタイプ

「冷え性」とは、からだ全体が寒いわけでも、低体温というわけでもないのに「からだの一部(特に手足の先)」が冷えるのが特徴的な症状です。

冷えの主な原因は血液の巡り(血流)が滞っていることです。

血液は血管を通って酸素と栄養分を全身に運ぶ役割がある、というのは学校でも習うことなのでよく知られていることですが、もう1つ重要な役割は「体温」を運ぶことです。血流が悪いと、手足にある末梢の血管まで温かい血液が行き届かず、冷えやしびれ、またこれに伴う肩こりや頭痛となってあらわれるのです。

  • 足先が冷えて眠れない
  • 手足が冷たい
  • 腰が冷える

など、冷えの起こる部分や程度はそれぞれですが、昨今は多くの人が冷えの悩みを訴えています。

冷え性

多くの人が冷え性に悩んでいます

女性の二人に一人が悩んでいると言われている冷え性。なぜ女性に冷え性が多いのかというと、

  • 熱量を作る筋肉量が男性に比べ女性が少ないため
  • 女性ホルモンのバランスの乱れが冷えをつくる(ホルモンバランスの乱れによる卵巣機能障害や更年期障害など)
  • 過度のダイエット

などが挙げられます。

最近では、50~60歳代を中心に男性にも冷え性の症状を訴える人が増えてきているといいます。

肝臓機能低下や、皮膚の血流に関与する自律神経の乱れなども冷えの原因となります。

足先、手先、腰など、上記のようなからだの表面だけではなく、お腹の中(胃腸)が冷えている人も多いです。自分では気付いていない「かくれ冷え性」が少なくありません。

ご自身の冷え性の度合いをチェックしてみましょう。当てはまるものにチェックしてみてください。(出典:「漢方は女性の健康を助ける」(岩波書店)より )

□ 手が冷える
□ 足が冷える
□ 寒がりである
□ 肩こりである
□ トイレが近い
□ クーラーがつらい
□ 足が冷えて眠られない
□ 寝るときには電気毛布が行火(あんか)が必要
□ 頭痛持ちだ
□ 夕方、足がむくむ
□ 下痢しやすい
□ のぼせることがある
□ 足がほてることがある
□ 足は冷えるのに、頭はのぼせる
□ お風呂に入ってもなかなかあたたまらない
□ 腰痛や膝痛がある
□ よく手や足が冷たいといわれる
□ ダイエット中である
□ 平熱が低い
□ 夏でも靴下をはいている
□ 生理痛がある
□ しもやけができやすい

いかがでしたか?

3個以上当てはまる→要注意。
5個以上当てはまる→冷え性です。

10個以上の人は→かなりの冷え性です。

冷え症の4つのタイプ

1.全身的な冷え:新陳代謝の低下による冷え

新陳代謝(体全体の細胞活動)が低下しているため、体が暖まりきれない状態です。

手足だけでなくからだ全体に冷えを感じ、顔が青白い高齢者や大きな病気を患った後に起こりやすい傾向にあります。また、最近では極端な食事制限などのダイエットが原因で、栄養状態が悪化し、血流も悪くなることで手足が冷え、低血圧で立ちくらみなどを起こすのもこのタイプです。

体の活動自体が低下しているためエネルギー消費も少なく、代謝不良が起こり、肥満や倦怠感、うつや老化が早まる傾向があります。

2.水毒(すいどく)による冷え

※水毒:漢方で「水分の代謝が変調を起こしたもの」を水毒といいます。むくみ・胃内停水など。

顔や四肢がむくみやすい人は冷えも起こしやすいといえます。むくみやすい人は胃腸の機能も低下する傾向があり、胃下垂、胃潰瘍、胃炎などにも悩む人が多いです。

胃の活動状態が悪いことで食欲もなく、少し食べるとお腹がいっぱいになったり、胃がムカムカしたりします。全身状態としても疲れを感じやすいといえます。

3.瘀血(おけつ)による冷え:末梢循環不良による冷え

※瘀血:「血」の流れが悪くなり、からだのあちらこちらに血液が滞っているため、古い血が体内にとどまっている状態です。

瘀血は漢方特有の考え方ですが、現代医学的にとらえると、ホルモンバランスや神経バランスの乱れによって起こるとみられています。

瘀血のある人は下腹部をさわると、抵抗感と痛みがあり、手足が冷えます。

体全体が疲れやすいのはもちろん、特に足の冷えがきつい症状が出ます。生理不順や厚着をしていても寒さを訴える人が多いです。夏のクーラーに弱い、のぼせて顔が赤い、発汗異常のあるタイプです。

4.気逆(きぎゃく)による冷え:自律神経の乱れによる冷え

※気逆:体内を巡る「気」が逆流する状態

手足は冷えるのに、首から上はのぼせたり、ほてりを感じたりするのが特徴です。冷えがありながら、同時に暑がりで、上に羽織るものを脱いだり着たりと、体温調節が上手にできない人はこのタイプです。

このタイプの人は尿道炎や膀胱炎を繰り返すことがよくあります。

※気逆上:気があがる症状。以下の症状がみられます。

  • のぼせ
  • 顔のほてり
  • イライラ
  • 手足の冷え
  • 首筋や肩のこりがひどい
  • 不眠
  • 便秘
  • 怒りやすい
  • 頭痛や動悸、自律神経の乱れ
  • 脱毛
  • 脈の乱れ
  • 乾いた咳

整体を受けることで冷えの原因に気づかれるかも

首や肩のこりを改善するために、定期的に施術を受けて下さる患者さんたちから

「そういえば、今年は風邪を引いていない!」
「風邪を引きにくくなった気がします」

という声をよく伺います。

首・肩こりが改善したから新陳代謝があがり風邪を召されなくなったのか。

はたまた、元気になったことで久々復活されたテニスやゴルフなどにより体力や筋肉がついて元気になられたのか。

いやいや、首が痛まないことで仕事効率が上がり、睡眠時間をしっかり取れるようになったからなのか。

からだの不調が何をきっかけに起こるか分からないように、からだが快方に向かうのも、また然り。

しつけ糸がするっと一本抜けるように、心身共にスッキリする体験をしてみませんか?

足の冷えには当院のリフレクソロジーもお薦めです。

 

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