こんにちは。院長の小澤です。
最近、「リカバリーウェア」という言葉を耳にする機会が増えました。
「着るだけで疲労回復」「睡眠の質が上がる」といったキャッチフレーズで、
CMやネット広告でもよく見かけるようになりましたね。
患者様からよくご質問を受けますので、
気になっている方も多いのではないでしょうか。
そんな中、今年に入ってから、
一部のリカバリーウェアがリコール(自主回収)になったという
ニュースがありました。
今日は、このニュースをきっかけに私が感じたことをお話ししたいと思います。
リカバリーウェアって、どんな仕組み?
まず、リカバリーウェアについて簡単にご説明します。
リカバリーウェアには大きく分けて2つのタイプがあります。
【遠赤外線タイプ】
繊維にセラミックやトルマリンなどの鉱物を練り込んであるのが特徴です。
私たちの体は常に熱を放出していますが、
この熱(遠赤外線)を特殊な繊維が吸収し、
再び体に戻す(輻射する)という仕組みになっています。
岩盤浴や温泉で体がじんわり温まるのと似た原理で、
血行を促進し、疲労回復や筋肉のコリの緩和をサポートすることが
期待されています。
一般医療機器として届出されている製品は
「家庭用遠赤外線血行促進用衣」という分類になり、
一定の基準をクリアしたものです。
【着圧タイプ】
体に適度な圧力をかけることで血行を促すタイプです。
スポーツ後のリカバリーなどによく使われています。
どちらのタイプも、
血行を促進することで疲労物質の排出をスムーズにし、
体のコンディションを整えることを目的としています。
リコール騒動から見えてきたこと
今回のリコール問題で注目されたのは、
①「何がどこまで効くのか」という説明が曖昧だったこと、
そして
②法的な立ち位置がはっきりしないまま販売されていた製品があった
ということでした。
このニュースを読んで、
私がとても共感したのは、ある専門家の方のこんな言葉です。
これは、私たち健康に関わる仕事をしている者にとって、
とても大切な考え方だと思います。
「万能な解決策」は存在しない
整体師として日々施術をさせていただく中で、
私が常に感じていることがあります。
それは、同じ「肩こり」でも、
原因は一人ひとり違うということです。
デスクワークによる姿勢の問題かもしれません。
または、ストレスからくる自律神経の乱れかもしれません。
この時季ですと冷えによる血行不良かもしれませんし、
はたまた、内臓の疲れが影響していることもあります。
だからこそ、
「これさえやれば大丈夫」「これを使えば必ず治る」という
万能な解決策はなかなかスパン!とは出てきません。
けれど、何か一つ改善されていくと(例えば、冷えが改善)、
肩こりだけでなく、ずっと気になっていた片頭痛も
いつのまにか改善されていたりします。
これが、からだの面白さでもあり、難しさでもあります。
リカバリーウェアも、整体も、サプリメントも、運動も、食事療法も…
どんな健康法も、「医療の代替」ではなく、
日々の生活習慣をサポートする存在として考えることが大切です。
リカバリーウェアが「悪いもの」というわけでは決してありません。
正しく理解して、自分に合った使い方をすれば、
日々の健康管理をサポートしてくれる良いアイテムになり得ます。
大切なのは、
どんな健康法も「万能薬」ではないことを知っておくこと。
そして、自分の体の声に耳を傾けながら、
自分に合った方法を見つけていくことです。
とはいえ、ご自身のことは、ご自身が一番分かりにくい、
気付きにくいことも多いです。
施術を通して、当院があなたのおからだの翻訳機になって、
ご自身の体と上手に付き合っていけるお手伝いをしてまいります。

