患者さんのプロフィール
15歳女性(中学3年生)。幼少期よりバレエを熱心に習っている。
からだを動かすこと全般が大好き。明朗活発な性格。
来院のきっかけ、理由
1.生理痛がひどい
小学4年生で初潮が来て以来、生理前~生理2・3日までの腹痛・腰痛がひどくその期間は学校も休みがち。
生理周期は安定しているが、4~5回に1回の割合でさらにひどい痛みと吐き気が併発。婦人科を数カ所受診したが、異常はなく経過観察と診断される。痛み止めを服用してもあまり効果がない。
2.右股関節が痛むことがある
バレエのレッスン後に痛みを感じることが多い気がする。股関節は右のみが痛いが、ひどくなると両側の腰も痛む。いつも1週間ほどで治まる。
3.右肩がこる
むずむず・イライラするような慢性的なこり。左もたまにこる。
当院の見立て
「2.右股関節が痛むことがある」と「3.右肩がこる」については、関連があるのではないか。
具体的には右骨盤が明らかに外側へ開いている状態が見て取れるので、右体側が伸びずにからだのバランスを崩し「2.右股関節が痛むことがある」という症状が出ている可能性がある。
「1.生理痛がひどい」も、右骨盤の開きとからだのバランスの不具合を整えることで
軽減するのではないかと見立てた。
実際に行った施術
・「2.右股関節が痛むことがある」に関して。
左腰の筋肉緊張がかなり高く、入念にゆるめる。右腰は筋肉の張りがほとんどなかったので、あまりゆるめず。
・「1.生理痛がひどい」に関して。
右側骨盤の大きな開きによる右股関節・右恥骨結節(ちこつけっせつ)と内ももの筋肉の強い固さがあり、(この箇所が押圧された痛みが最も大きかった様子)右下腹部と右臀部(右しり)を併せてほぐす。

恥骨結節
右骨盤の大きな開きにより、仰向けになった際に右膝が伸びきらずくの字になり膝が浮いた状態になっていた。 右大腿骨の際とともに右脚外側足先までまんべんなくゆるめる。
・「3.右肩がこる」に関して。
左肩甲骨まわりと右肩のこりをほぐす。右鎖骨下の筋肉の緊張を取り、より内側に入っていた右肩を外へ広げる。
施術の結果
結果、30日に1度、計5回ご来院で、「1.生理痛がひどい」の症状はなくなった。
「2.右股関節が痛むことがある」「3.右肩がこる」は、頻度と症状がかなり軽減し、現在は30日~45日に一度メンテナンスでご来院。
主な変化は以下の通り。
・2回目:生理前痛はあったが、生理が来た後は全く痛みなし。前来院後から1ヶ月で右股関節は一度だけ痛んだ。
・3回目:初めて左側の股関節に痛みを感じたが、数日で治まる。いつもの右股関節痛は出なかった。生理前のからだの重さはあったが生理痛は軽度。
・4回目:生理が10日遅れて来る。出血量が多く驚いたが、生理前・生理中共に痛みは全く出なかった。そういえば、肩のこりを最近あまり感じていない。
・5回目:今月は周期通り生理が来る。出血量も正常。生理痛はなし。期末試験があったのでテスト勉強時は右肩がこったが、以前のようなむずむず・イライラするようなこりではなかった。
まとめ
・右骨盤の開きが大きく右に大きくからだがねじれていたことが、生理痛や股関節痛を引き起こしていた。
・いつも右で持っていた重い通学かばんを意識して左に持つなど、右にからだがねじれ過ぎないよう、意識して過ごして頂けたことで効果が出やすかった。
・いつもと逆側の股関節が痛んだり、安定していた生理周期が乱れ出血量が多かった時期があったことは、からだのバランスが整う過程で起こる「好転反応」だった。
この時期を境に、からだ全体の筋肉の固さがかなり軽減し、右骨盤の開きやからだのねじれが出にくくなる。
院長からのコメント
今回の「生理痛がなくなる」という症例は、O脚調整でご来院される患者さんにもよくあるケースです。
女性の骨盤は男性のものより幅がかなり広いことで、その開きやねじれでおからだの不調を生みやすいのです。
それに加え今回のケースは多感なご年齢もあり、「生理痛」についてなかなか他人とシェアできなかったことでさらに不安になり、痛みを増幅していたのではないかと感じました。
からだの不安はそれぞれです。
その状態を詳しく丁寧にお聞きし、施術者自身の経験や多数の症例をヒントに患者さんと「痛みや不快のシェア」を適切にできれば、さらに施術効果が上がります。
今回の患者様を施術しながら「ひどい生理痛があっても、こどもは産めるんですか?」という素朴で大切な質問を受けた時、彼女が現状のみならず、将来のからだについて抱えていた不安の大きさを痛感しました。
生理痛がなくなった今、より明朗活発となられ、来冬に控えた高校受験やその先の進路について目を輝かせながらお話しして下さっています。
当院では中学生など、若い世代の整体も行っております。生理痛や姿勢などにお悩みのお子さんがいらっしゃるかたはぜひ相談にいらしてください。