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猫背よりも深刻?平背(へいはい)の原因と改善方法

平背(へいはい)とは?

「姿勢が悪い」というと、猫背がよく指摘されますが、女性の不良姿勢で多いのが平背(へいはい)と呼ばれる身体の歪みです。

平背とは、ひとことでいえば背骨がまっすぐ過ぎる状態です。医学的にはFlat Back(フラットバック)とも言います。

もともと背骨は本来、まっすぐな状態ではなく緩やかなS時カーブを描いています。首は少し前へ弯曲、背中はやや後ろへ弯曲、腰と骨盤は前傾しています。

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しかし、平背とは、本来あるはずのゆるやかなS字カーブが消失している状態で、首から腰にかけて真っ直ぐになってしまった背骨のことをさします。

平背は一見姿勢が良いように見えますが、腰がまっすぐ・もしくは少し反ってしまうことで、背中(胸椎)部分が逆方向、つまり前へ弯曲して「隠れ猫背」と呼ばれる姿勢になってしまいます。

特に平背の状態で、バレエやヨガなどの背中を後に反らすポーズを多く行うと、軽く前に弯曲しなくてはならない背中が、逆に後に反るような状態になることが多いようです。

また、平背の状態は食後すぐに胃が目立つようになるのも、腰が後ろに反っている分、お腹が目立つことが原因の一つです。

当院では専門知識と技術をもって、平背改善のための施術を行っています。

詳しい施術の内容はこちらのページをご覧ください

平背が引き起こす体調不良の原因

1.腰痛

平背は背筋がシャンとして一見良い姿勢のように見えますが、実は猫背よりもからだにかなり負担をかけています。

普段歩く時、わたしたちが感じている以上にからだへの振動があります。この振動は地面から足へ伝わり、腰や首へと伝わっていくのですが、背骨がS字であることでバネの役割をして、振動を和らげているのです。

背中のカーブがないことで、バネの役割を果たしている部分が機能しなくなります。振動がダイレクトに響き、上半身の重さ(負担)は腰にドンと伝わることになります。これが腰痛の一因になることがあります。

また、さらにひどくなると、腰椎では神経の出口が狭くなって神経根(しんけいこん)を締めつけてしまうことで、下肢へのしびれや痛みが出ます。

場合によっては、腰椎ヘルニアを引き起こすこともあります。

2.息切れ

背骨の湾曲がなくなると、背骨の動きや肋骨の動きが悪くなり、息がつまるように苦しくなることがあります。

また平背になると背中の筋肉が緊張しやすく、からだに力を入れる際に背中の筋肉に力を入れる癖が生じます。

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背中を固くしたその状態でロックしてしまう形になり、息苦しさを感じるのです。

苦しくなる分、息を吸うことばかりに意識がいってしまうことで、余計に息を上手に吐ききれず、さらに苦しくなる・・・姿勢による息苦しさの主な原因です。

息苦しさ自体も、とても辛い症状ですが、それが続くと自律神経に継続的に負担をかけてしまいますので、自律神経失調症の呼び水にもなってしまいます。

そもそも、なぜ平背になってしまうのか?

元々柔軟なS字の背骨が、なぜ平背になってしまうのでしょうか?

原因は様々ですが、最も多い原因は「骨盤の向きが後傾している」ことにあります。

骨盤のある腰部は正常時には軽く前傾しています。

ところが、椅子に浅く腰を掛けて背もたれにもたれかかっている姿勢など、普段の座り方が悪いと骨盤を後傾させます。ちょうどこんな↓姿勢です。

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仕事中デスクワークが多い方などによく見かける姿勢ですね。

背もたれを使い、一見からだには楽な姿勢に見えます。しかし、浅く腰をかけ背もたれにもたれかかると、骨盤は常に後に引っ張られる状態になります。

この姿勢をずっと続けていると、少しずつ骨盤が後傾してしまします。

また、骨盤の後傾の原因として、腸腰筋(ちょうようきん)などのインナーマッスルの他、

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腸腰筋

脊柱起立筋(背中から腰にかけての筋肉)や大殿筋(お尻の筋肉)などからだの背面側の筋肉が弱っていることが挙げられます。

逆にハムストリングス(もも裏)や腹筋群(腹直筋や腹斜筋)は緊張しています。これにより、骨盤が後側に引き寄せられる事により骨盤が後傾します。

自分でできる平背の改善方法(ストレッチ)

①骨盤周りの筋肉をほぐす

骨盤が後傾してしまう原因は多岐に渡りますが、一般的に骨盤が後傾している場合は、ももの裏側ハムストリングスの柔軟性が欠如している場合が多いです。

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このハムストリングスは骨盤の下の方(坐骨)と膝の下辺りとを結んでいる為この筋肉の柔軟性が欠如した際に骨盤後に引き寄せられ骨盤の後傾が起きてしまいます。

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上記ストレッチでハムストリングスの他、大殿筋(だいでんきん:おしりの筋肉)や股関節周辺の筋肉をストレッチすることが出来ます。

まずは骨盤の後傾改善のための緩める目的で、ハムストリングスのストレッチを行いましょう。

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②腸腰筋などを鍛える

お尻歩きは腸腰筋や股関節周辺のインナーマッスルを鍛える運動として最適です。

骨盤が後傾することでヒザなどに痛みがある場合でも、比較的負担なくできますが、痛みが強い場合は無理しなようにしてください。

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腸腰筋を鍛える方法として、体幹トレーニングもお勧めです。

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当院では、平背や猫背など姿勢改善のためのお手伝いができます

平背や猫背など、姿勢を改善したいという目的の場合、当院では呼吸を意識されることをお勧めしています。

特に息苦しい症状のある場合は、肩や肋骨が上がっている方ケースが多く見られます。上がったままの肩や肋骨でいるのは、息を吸っている状態で固定されているのと同じです。

意識的に最後まで息を吐ききるように心がけると、背中は自然なカーブを取り戻します。

息を吐ききると同時に、肩と肋骨を下げるような感覚も持ち、それと同時に段々とおなかがペッタンコになるように意識してください。

背中を広げると、呼吸も楽になります。呼吸が楽になると、気持ちに余裕ができます。「正しい姿勢」ではなく「自然に呼吸ができる姿勢」を当院で見つけてみませんか?

当院では専門知識と技術をもって、平背改善のための施術を行っています。

詳しい施術の内容はこちらのページをご覧ください。

自律神経失調の改善にお役に立てたケースも多々あります。

 

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