こんにちは。院長の小澤です。
5月から9月にかけては、紫外線が多くなる季節。
紫外線といえば顔などにできるシミ…特に女性は気にして日焼け止めや日傘、
帽子などでカバーする方も多いですね。
しかし!
紫外線の影響は肌だけではありません。
・シワやたるみが増えて老け顔になりやすい
・目の老化を促進して白内障などを起こしやすい
そして、一番気になることは
免疫力が低下して感染症にかかりやすい
ということ。
紫外線の影響は多岐にわたります。
一年で最も帯状疱疹を患うのは9月…夏の疲れと紫外線を多く浴びた影響と
言われています。
なぜ、紫外線を多く浴びると免疫力が低下するの?
私たちの皮膚(表皮)には、細菌やウイルス、化学物質などの侵入を感知する
センサーの役割をもつ細胞、ランゲルハンス細胞というものがあります。
ランゲルハンス細胞からの情報を得て、病気などを予防する免疫システムが
働く、というシステムなのですが、
紫外線を多く浴びると、ランゲルハンス細胞のDNAが傷つき、
うまく機能しなくなることがあります。
その結果、免疫力が低下し、体調を崩しやすくなります。
紫外線の多い季節に山や海へ出かけたあとは、
からだの抵抗力が落ち、夏バテや風邪、皮膚疾患などにかかりやすいので
注意が必要です。
ランゲルハンス細胞は、加齢によって少しずつ減少しますが、
それを促進するのが紫外線です。
年齢を重ねると共に、紫外線ケアをしっかりするように心がけましょう。
免疫力アップと美肌にオススメのブレンド茶
当院併設の薬膳カフェ日月で取り扱っている花茶。
今回は、麦味地黄丸(ばくみじおうがん)【味麦地黄丸とも言います】
という漢方薬の方剤に基づいてブレンドしました。
メドハギ→ 咳止め 去痰 (肺に良いものは、皮膚をきれいにする)
コブシ→抗酸化 抗菌 痛みの緩和 からだを温める
九節草→利尿作用 冷え性 不眠症 発汗作用 (腎臓に良いものは、免疫力を高めます)
ハマナス→免疫力の増進 疲労回復 血流を促す
杏の花→喉の乾燥 腸疾患改善 皮膚美容
【香り】ハマナスの甘い香りとコブシのスパイシーな香りが合わさって、とても上品な香りです。
【風味】甘みと渋みが絶妙なバランスで味わえる花茶です。
後味に杏の花が持つえぐみが多少残りますが、
いいアクセントになり、九節草独特のスッキリした味わいです。
「体力が保たないな」
「眠りが浅い・しっかり眠れないな」
と感じる時が、ご紹介したブレンド花茶を飲んで頂くいいタイミング。
当院併設の薬膳カフェ日月でご提供しております。
ブレンドした花茶をご購入頂き、ご自宅でお楽しみ頂くこともできます。
心もからだもスッキリ、からだにもとてもいいブレンドを是非お試し下さい!
紫外線からからだを守ろう!
1.顔や首、手などは日焼け止めクリームでしっかりガード
紫外線は晴れた日だけでなく、曇りの日でも降りそそいできます。
また、窓ガラスから室内にも入ってくるので油断できません。
また、山や高原でも要注意。高度が1000m上がるごとに紫外線は10%以上増えます。
特に空気の澄んだ日には、紫外線が数十%も増加することもあるとか。
もう1つ気をつけたいのは、紫外線が来る方向です。
上空からの直射光だけでなく、空気の粒子などに当たって広がる散乱光や、
地面からの反射光としても入ってきます。
正午、私たちが浴びている紫外線の60%は散乱光によるものです。
直射光は日傘や帽子で防げますが、散乱光や反射光は横や下からも入ってくるので、
顔や首、手などは日焼け止めクリームでしっかりガードする必要があります。
2.日傘は色の濃いもの&ポリエステル素材で
洋服や日傘の色は、黒などの濃い色ほど紫外線を防ぐ効果が高くなります。
その反面、濃い色は熱がこもり、夏バテや熱中症の原因になる可能性も。
濃い色の服や日傘を選ぶ場合は、風通しの良い素材にしましょう。
素材面では、紫外線をよく防ぐのはポリエステルで、夏に多い綿は紫外線を通します。
3.しっかり寝る!
睡眠不足は肌細胞の修復力が大きく低下し、シミやシワなどができやすくなります。
光老化の予防には、先ず寝る!が鉄則です。
4.朝・晩も目の保護を
紫外線ケアで、つい忘れがちなのが目の保護。
日中はサングラスをしても、朝や夕方にはしない人が少なくありません。
朝や夕方は紫外線量が減るものの、太陽高度が低いため目に直接入りやすくなるので注意が必要です。
目に入る紫外線の約90%は、UVカットのサングラスによって防ぐことができます。