sintyo

成長期を過ぎると、身長は伸びなくなります。一定の年齢になると、そこから身長が変化することはまずありません。

ただ、日常の姿勢や身体の状態によって、本来の身長の分だけ、きちんとからだが伸びていないことは多々あります。よって、姿勢の改善によって身長を伸ばせる要素は十分にあります。

本来あるべき身長に戻す上で大きなポイントになるのが「椎間板(ついかんばん)」です。

椎間板と身長の関係

背骨は、7個の頚椎(けいつい)、12個の胸椎(きょうつい)、5個の腰椎(ようつい)が連なっています。それぞれひとつずつの「骨(椎体)」の間に存在し、主に衝撃を吸収する役割を果たしているのが椎間板です。

tuikanban01

椎間板は、ゼラチン状の髄核(ずいかく)とコラーゲンを含む繊維輪(ぜんいりん)からできていてゴムのようにやわらかい柔軟性のある組織です。

そのため形を変えることができます。背骨で体をしっかり固定しながらも、体を前にかがめたり、背中をそらしたり、左右に曲げる、体をねじるなどの動きができるのは椎間板が変形することによって可能になります。

tuikanban02

tuikanban03

背骨が荷重を受けると、椎間板からは水分が出ていきます。背骨が荷重から解放されると水分を再吸収します。

つまり、座ったり、立ったり、あるいは歩いたりしている時(体重による負荷を背骨が受けているとき)の椎間板は薄くなっていて、横になって重みから解放されると徐々に水分を吸収して厚みを取り戻します。

「朝に背を測ると身長が高くなっている」という話を耳にされたことはあると思います。

実際はそのとおりで、一般的に朝と夜、それぞれ身長を測るとで結果が違ってきます。この身長差に椎間板のメカニズムが大いに関係しています。

夜眠り朝起きる、という一般的な生活サイクルでは、起床時の椎間板が最も水分を含んで厚みがあり、よく動くお昼から夜にかけて、徐々に水分は外に逃げていき、就寝前に最も水分が枯渇した薄い状態になります。

そして、夜間の睡眠中に水分を再吸収することによって、椎間板は元の厚さに戻ります。
つまり、起床して間もない頃に身長を測ると最も身長は高くなり、1日の活動を終えた夜に測ると椎間板が薄くなった分だけ身長は最も低くなるという仕組みです。

椎間板の大きさや厚さは部位によっても異なりますので、正確ではありませんが、ひとつ1ミリ縮むと仮定して、20個を超える椎間板の縮みを合計すれば、朝と夜とではおおよそ2センチ前後、身長の計測に差が生じるわけですね。

なお、1日のうちに身長が変動する幅は、
小学生1.1センチ
中学生1.3センチ
高校生1.5センチ
大学生以上1.8センチ程度であると言われています。

大人になるにつれ、身長が変動する幅が大きいことをみると、単純に「椎間板の大きさと厚み」により伸縮率が変動していると考えられます。

例えば身長が180センチくらいの小学生であれば、変動する幅も大人並に大きくなり、逆に大人であっても身長が低めの場合は、変動する幅は自ずと小さくなります。

以上の内容を踏まえて、椎間板の水分量を変動させるということであれば、整体施術によって起床時に近い水分を含んだ厚みのある椎間板にすることは可能であり、施術後に「何となく背が伸びた気がする」というのも事実です。

ただし、椎間板の水分量を変えるアプローチ方法で伸ばすことができるのは、あくまでも背骨です。決して脚は長くなりませんので悪しからず・・・。

背骨以外の部分を伸ばすには?

背骨以外の身長を伸ばす可能性がある要素は、
・O脚、X脚
・股関節やひざの関節など、足関節に問題がある場合
が挙げられます。

O脚、X脚は骨盤を調整することで腰の位置が高くなる(丸まっていた背骨を伸ばす)ことの他に、足がまっすぐと伸びることで、付随する筋肉が緩み本来の身長にかなり近づけることができます。

その他「頚椎(首の骨)が前傾している場合」にも頚椎周辺の筋緊張を緩める他に、胸周りの筋肉や体側を伸ばすことで、本来の身長に近づけます。

首が前に出る姿勢は、背骨のS字が強調されることが多く、俗に言う「猫背」になることも多く見られます。

先程お話しした「椎間板と身長の関係」と重複しますが、背骨のS字が強調されたり、あるいは猫背の場合は、横になっても背骨は弯曲(わんきょく:背中が丸くなった状態)を保ったままです。

この状態ですと、夜間に眠っている間も日中ほどではありませんが椎間板に圧力がかかりつづけ、水分の再吸収が充分に行われません。

結果として起床の水分量も不十分になります。つまり、背中が伸びきらない状態で一晩眠っても椎間板が100パーセントの状態に戻ることがなく、背骨の歪み度合いにあわせて、80あるいは90パーセントの状態にしかならないわけです。

身長が縮むのを予防するために

椎間板を劣化させない、つまり、身長が縮んでしまうのを避けるためには、夜間に眠っている時以外にも、椎間板に休息を与える時間を作ってあげるのがいいですね。

具体的には、

・公園などにある鉄棒にぶら下がる。

⇒下半身の重さが背骨を牽引してくれますので、意図的に椎間板に水の再吸収を促せます。

※懸垂の要領で腕に力が入ってしまうと、身体は連動して背中の筋肉も緊張します。そうすると、背骨が牽引されず、水分の再吸収も起こりません。あくまでも、力むことなく、ただひたすらぶら下がることが大切です。

・バランスボール・ストレッチポールで背中を伸ばす

⇒背骨を伸ばし椎間板の再吸収を促してくれるでしょう。日常生活を送っていると、背中を反る姿勢をとる機会はなかなかありません。背骨の柔軟性も向上させることができますので理想的ですね。

・良質な睡眠を取る

⇒まずは、椎間板に水の再吸収をさせる時間をきちんと取ることが大切。高さの合った枕や、程よい固さの布団で眠ることで、更に効率がアップします。

※寝違えと枕の選び方に関する記事はこちら

当院の整体でスッと伸びた背筋を

背骨が伸びきらずに動くことは、身長が低くなるというデメリットだけではなく、呼吸が浅くなる・内臓に負担がかかるなど、健康に支障をきたすこともります。

正しい姿勢を維持することは、見た目の美しさだけでなく身体にも優しいものです。

O脚・X脚の調整含め、背骨周りの筋肉を緩めるアプローチは、加齢に伴って身長が低くなることを防止する効果もあります。春に向け、スッと伸びた背筋を当院にて取り戻してみませんか?