こんにちは。院長の小澤です。
今年はコロナ禍で「いつのまにか」春が過ぎ、
「いつのまにか」6月になる・・・お気づきでしょうか?
陽気は梅雨モードに、私たちは確実に薄着になっています!
少しずつ人と会う機会が増え、
久々にクローゼットの洋服を出してみると・・・
えっ?このパンツはこんなにきつかった?
あれ?このシャツはこんなにパツパツしてなかったはず!
マスクの下は隠れても、薄着のラインは隠せません。
今回は、緩みすぎたからだを引き締める「遅筋」のトレーニングをご紹介します。
引き続き、感染防止対策を続けていく今、
食事量を抑えて免疫力を下げてしまうのはナンセンスです。
遅筋が鍛えられると、疲れにくいからだに。
前回お話したスロージョギングのスピードアップにもつながります。
遅筋はからだの奥で支える地味な筋肉ではありますが、
うまく使えるようになると体幹が使えるようになり、
姿勢が整うので見た目もスッキリ、持続力UPに繋がります。
脚を細く引き締めたいなら、太ももの遅筋をトレーニング
筋肉の細胞(筋線維きんせんい)は、速筋と遅筋の2種類に大きく分けられ、
モザイク状に構成されています。
その色から、遅筋は赤筋、速筋は白筋とも呼ばれます。
速筋は瞬発的に大きな力を出す筋肉で、
筋トレや短距離走などの無酸素運動をするときに使われます。
一方、遅筋は大きな力は出せませんが、持久力を発揮する筋肉で、
ウォーキングやマラソンなどの有酸素運動をするときに使われます。
体脂肪率が同じでも、見た目の筋肉量が違う人がいますが、
それは、速筋を鍛えているのか、遅筋を鍛えているのかの違いです。
例えば、太ももの筋肉で太くなる場所は、【前と外】の筋肉=速筋が多い
反対に、鍛えれば細くなっていく筋肉は【内と裏】=遅筋が多い
脚を引き締めたい方は、太もも内側と裏側の遅筋トレーニングがお勧めです。
遅筋トレーニングがが持続力UPに繋がるメカニズム
筋トレをすると負荷をかけた部分の筋肉が太くなっていきますが、
これは速筋が持つ
使われると太くなり、使われないと細くなる性質によるものです。
一方、遅筋は、いくら使ってもほとんど太くなりません。
その代わりに、遅筋が持つ
エネルギーを生み出す生産効率を高める性質を強化することができます。
生産効率を高める上で大切なのは、筋線維内にある「工場」(例えです)。
その工場の名前はミトコンドリア。
その工場を動かすためのエネルギー、つまり燃料を
ATP(アデノシン三リン酸)といいます。
ATPは車でいえばガソリンのようなものですが、
車の場合は、ガソリンがなくなればスタンドに行って補給する必要がありますが、
人間の筋線維内にある工場=ミトコンドリアは、
ATPを使って筋肉などを動かすと同時に、ATPを生産する仕組みも持っています!
その材料となるのが、脂肪です。
『有酸素運動をすると脂肪が燃えてやせる』といわれるのはこのためです。
遅筋トレーニングは全身の血液循環もUP!
脂肪を燃焼してATPを生産するには、酸素が必要になります。
この酸素を取り込む役割を果たしているのが、毛細血管です。
運動習慣のあまりない人は、ミトコンドリア1つに対して2~3の毛細血管ですが、
遅筋トレーニングを行っていくと毛細血管の数が増え、その分血流が増して
酸素の供給量も増えます。
より効率的にエネルギーを生み出せるようになるのです。
全身の血液循環が良くなることで、心身の活性が高まります。
気分も晴れやかになる遅筋トレーニング、お勧めです。