院長のブログ

肩甲骨を動かして、冷えと脂肪を撃退!~褐色脂肪細胞について~

こんにちは。院長の小澤です。

朝晩の冷え込みが大きくなり、

背中が丸くなりやすい季節がやってきました。

背中の丸まりが「痩せにくいからだ」を作っている・・・

と聞いたら、途端に背筋を伸ばしたくなるでしょう。

年齢を重ねて、太りやすくなった……。

特に30~40代に身体が変わってしまった、と感じたことはありませんか?

それには、ある脂肪の減少が関係していると言われています。

脂肪が減って太りやすくなるとは・!

エネルギーを溜め込む脂肪とは違い、エネルギーを燃やす脂肪があるのです。

今日は脂肪を燃焼させる「褐色脂肪細胞かっしょくしぼうさいぼう」についてのお話。

この細胞が存在する場所の「活性エクササイズ」も併せてご紹介します。

 

脂肪を燃焼させる!褐色脂肪細胞とは

よく知られる「皮下脂肪」や「内臓脂肪」は

エネルギーを蓄えるのが主な仕事です。

使い切れず余った糖質や脂質をとり込み、エネルギーとして蓄えます。

その量が増えることで肥満になります。

一方、「褐色脂肪細胞」は熱を作り出すのが主な仕事。

糖質や脂質をとり込んで熱を作ります。

この褐色脂肪細胞は、乳児に最も多くあります。

その理由は、体温を維持して命を守るためです。

厳しい寒さの中にいるとぶるぶる震えるご経験は誰にでもあると思います。

震えて筋肉を動かすことで熱を作っているのですが、

乳児は筋肉が少なく、自分で体温を調節できません。

生命維持の為に多く持つ褐色脂肪細胞減もその後必要がなくなり、

次第に減少していきます。

褐色脂肪細胞は加齢とともに減少し、逆にBMIは高くなっていきます。

これが俗に言う【中年太り】の原因のひとつ。

(参考文献:斉藤昌之, 化学と生物 Vol.50, No.1, 2012)

加齢とともに増加していくBMI。

それに反比例してに減少していく褐色脂肪。

褐色脂肪細胞が急激に減少する40代から、

太りやすくなるのが上のグラフからよく理解できます。

 

太りにくい体質に!褐色脂肪細胞を活性化しよう

食事制限のみでのダイエットが失敗しやすいのは、よく知られています。

私たちの身体は飢餓に備えて動くようにできているので、

わずかな食事であっても、

そこからエネルギーを蓄えようとするからです。

一方、褐色脂肪細胞を活性化させればエネルギー消費が高まり、

肥満治療につながる!と研究が進められています。

褐色脂肪細胞が減っていくのは事実ですが、

活性化させるのは可能です!!!

 

乳児の褐色脂肪細胞は、体中に広くありますが、

成人では肩甲骨や背骨の周り、首など

背面に多く残っていることが確認されています。

褐色脂肪細胞の有無を調べるには、

がんなどの診断装置であるPETを使いますが、

あくまで研究目的のみで、一般の検査はまだありません。

ただ、「食事をして身体が温かくなるか」が

褐色脂肪細胞の存在の手がかりになると言われています。

食事をすると、摂った栄養を消化・吸収するために必要な熱を生み出します。

これを食事誘発性熱産生と言い、

褐色脂肪細胞の働きが関係しているのではないか、と考えられています。

カロリーを摂取しながら、消費も行っている・・・

褐色脂肪細胞がパワーアップすると太りにくくなるのは、

食事誘発性熱産生が高まることともつながっていると考えられるのです!

 

褐色脂肪細胞を活性化させる運動!

① 持続的な運動

褐色脂肪細胞をパワーアップさせるなら、遅筋ちきんを鍛えるのが有効です。

筋肉には大きく分けて遅筋ちきん速筋そっきんがあり、

遅筋

主に有酸素運動に使われる、長時間にわたって力を維持するための筋肉

速筋

瞬発的に大きな力を発揮する筋肉

遅筋を鍛えるのはウォーキングやジョギングなどの

持続的な運動がお勧めです。

 

② 肩甲骨を動かす

肩甲骨や背骨の周りなど、背面に存在している褐色脂肪細胞。

存在している場所を動かして血流を促進することで、

褐色脂肪細胞をパワーアップ!

本格的な寒さに備え、肩甲骨を動かして燃焼効率を上げていきましょう。

 

 

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