こんにちは。院長の小澤です。
桜をはじめ、例年より早めの開花が見られる今春。
当院テラスのフジも、例年より1週間ほど早く満開となりました。
気温差大きい日々、患者様方に感じる例年より多い不調は
「関節痛」。
関節そのものが悪いということではなく、
関節を動かす筋肉が寒暖差によって硬くなり、
関節の可動域が狭くなって、結果痛みが出る…
という具合です。
患部周辺の筋膜を緩め、
骨盤調整し、からだのねじれを取ると
痛みなく、通常モードで過ごせます。
この症状は犬も同様です。
当院の看板犬・ウィルも気温がグッと下がった翌日は、
朝の動き出し時は、少し左後肢を引きずるように
当院の階段を上がります。
体毛の少ない犬種柄、とても寒がりな彼女は、
雨が降り寒い日は、暖をとって動きません。
左を下にしたこの姿勢がお決まりのポーズです。
長時間この姿勢でいることで、
左大腿骨やその周辺の筋肉が硬くなり、
動き出し時、左後肢の引きずりにつながっていると考察します。
ウィルは先月1歳になったばかり。
「まだ若いのに…。」
このセリフの言い方。
抑揚が大きく、憂う感じで語尾を伸ばした際は
発言者の「老い」を疑う時です。
わたくしと当院スタッフ秋山が、ウィルを見ながら
当時にその言葉を発しました。
おかげさまで、関節は傷みませんが、何かを考えるべき時です。
そこはまた追々。
今回は犬の関節が硬くなった時の
3分クイックマッサージをご紹介します。
・足を引きずる側、スキップするように足がつけない側の
大腿骨~臀部(尻)周辺をゆるめます。
・同じ側の肋骨周辺(からだの側面)を緩めます
これだけで、ずいぶん足回りが緩みますので、
歩行がとても軽やかになります。
ウィルのビフォーアフター、マッサージ動画併せて
ご参考までに。
筋肉の低下や加齢による症状の場合は、
毎日3分、しばらく続けてマッサージしてあげると
動きが良くなってきます。
関節や脊椎・腰椎の異常はもちろん速やかに獣医師へ。
・ごく軽症のパテラ
・ヘルニアの予後
・足を引きずるけど特に異常はない
ケースにはポイントマッサージが有効です。
現状より悪くさせない、
再発させないリハビリの一環としてお役立て下さい。