こんにちは。院長の小澤です。
高温多湿の梅雨時期は、例年「頭痛」「めまい」「耳鳴り」にお悩みの方が多く、
顔面を施術することが多いのですが、
今年は「顔面の痙攣」や「あご周りの固さ・痛み」の軽減で
首から顔周りを押圧する機会が増えています。
学生の皆さんはPCなどを凝視してずっと授業を受け、
在宅勤務が長い方々は、集中しすぎて気付けば全く動かず作業していた・・・
という具合で、力がうまく抜けずに顔もこってしまうのかなと
推察しています。
当院では、以下の神経にはたらきかけることを目的に
顔面施術を行っています。
三叉神経
顔面と前頭部の皮膚感覚を司る感覚神経と、
運動を支配する神経の混合したもの。
眼神経・上顎神経・下顎神経の3枝に分かれ、顔面近くを司っています。
顔面神経
運動性の神経で、顔面の筋・表情筋のすべてを支配しています。
顔面神経がうまく機能しにくくなると
・うまく顔を動かせなくなったり
・ひたいを上げられない
・まぶたが下がる
・口角がさがる
・口をすぼめる動作などが難しくなる
・飲食がこぼれて上手に食べられない
・舌や口のなかの感覚が麻痺する
などの症状が出ます
マスクが外せない日々、顔の表情が硬くなりがち、というのも
顔面を固くしてしまう原因の一つです。
顔面の筋肉が硬くなると、顔が下がります。
ほうれい線がくっきりと出て、血流が悪くなるので肌のトーンも暗めに・・・
これはよくない!!!気分も運気も下がります。
ということで、今回は当院の顔面施術【施術名:顔面12】を
動画でご紹介します。
*顔面にあるたくさんの経穴(ツボ)を押していきますが、それぞれの場所や効き目を最後にまとめました。ご参照下さい
この順番通りに押すも良し、
ご自身のこっている部分をピックアップしてケアするも良し。
当院では、ツボとツボの間の道のりも含めなぞるように 押圧して、
顔筋全体をほぐします。
ポイントは少し強めに押すこと。
ゆっくり、ジワッと圧をかけて、奥まで浸透させるイメージです。
眼圧をかける施術は、
特にじわっと少しずつ圧をかけていき、一気に指を離す!
このメリハリが効果も気持ちよさも倍増します。
1ライン目:承漿一大迎一和髎
噛みしめる、歯ぎしりなどによる筋肉のこりをほぐします。
「和髎」は耳付け根の少し上にあるくぼみ部分。
かすみ目や疲れ目など眼精疲労の改善に効果があります。
頭痛や肩コリなどの、コリやたるみを改善するのに効果的な頭皮のツボです。
2ライン目:水溝一地倉一聴宮一和髎
下がり気味な口角を上げたいときに、
少しにっこりした表情で押してみましょう。
口が渇いて舌がもつれるドライマウスの改善にもお勧めのラインです。
耳の付け根の軟骨の突起の前にあるくぼみ「聴宮」は
耳の周りの血流を促します。
耳鳴りや耳づまりなどの不調を感じた時にじっくり押すと効果的です。
3ライン目:迎香一巨髎一顴髎一和髎
頬骨下のラインです。
小顔効果、ほうれい線が目立つ時に押圧すると、
たるみがなくなりスッキリします。
小鼻の際にある「迎香」は花粉が飛ぶ時期の前から
刺激し続けると、鼻の粘膜の抵抗力をつけ、症状緩和を助けます。
4ライン目:迎香一鼻穿一晴明
鼻筋を押圧することで、鼻の通りが良くなることはもちろん、
目の奥がスッキリします。
少し強めに、ジワッと長めに押圧するのがお勧めです。
5ライン目:晴明一瞳子髎一太陽(ツボ間の眼球上ラインをなぞるように)
6ライン目:晴明一瞳子髎一太陽(ツボ間の眼球下ラインをなぞるように)
「瞳子髎」は目尻の外、約1cm、骨のふち(こめかみではありません)
「太陽」は眉尻と目尻を結んだ線のやや外側、
こめかみのちょっと下にあるくぼみです。
“眼医者ごろし”とも呼ばれる「太陽」は、
さまざまな目の症状に効くツボです。
目の疲れのほか、目のむくみやくまの解消、
老眼の緩和などへの効果も知られています。
肩こりからくる緊張性頭痛や、めまい時にほぐすと楽になります。
7ライン目:晴明一攅竹一絲竹空一太陽
「攅竹」は眉毛内側の末端、
「絲竹空」は眉毛外側末端にある小さな骨のくぼみです。
このラインは、目の充血や偏頭痛をはじめ、
目元のシワやたるみにも効果的です!
8ライン目:眼圧
目を閉じ、2〜5指を使ってまぶたの上をグーッとゆっくり押し込みます。
○押しこんで10秒→5秒離す→10秒押す
押し込んだところから、一気に指を離すことで血流を促し、
眼精疲労がとてもスッキリします。
9ライン目:攅竹一陽白一和髎
「陽白」は黒目の中心の線上で、
眉毛から親指一本分ほど上の部分にあります。
眼精疲労の解消、かすみ目・充血の改善に押圧するラインです。
10ライン目:印堂一神庭一眉衝一曲差一頭維一和髎
眉間から上がり、生え際の縁をなぞるよう押圧して、
耳付け根の少し上にあるくぼみ「和髎」に戻ります。
顔面の血流改善や、顔の筋肉を緩めるラインです。
目の周りの痙攣時の押圧がお勧めです。
眉間にある「印堂」は、
背骨に沿っている督脈という
重要な経絡につながっています。
ここを緩めるとストレスで緊張した気持ちがリラックスします。
「眉衝」はめまいや頭痛緩和などにも役立ちます。
こめかみの外側にある「頭維」は胃の働きに関わる
胃の経絡の気の流れがよくなるので、胃痛を緩和する助けになります。
11ライン目:天柱ー風池ー完骨ー百会
首の骨の両側にある太い筋肉の外側のくぼみが「天柱」
耳の後ろの骨と、後頭部のくぼみの中間 「風池 」
耳の後ろにある骨の膨らみ(乳様突起)の下の後ろ側にある「完骨」
を強めにしっかり押圧することで、
頭痛、眼精疲労、顔のむくみ、のぼせを改善します。
12ライン目:百会
頭頂部。両耳と鼻の延長線が交わるところ。
体の中心に向かって垂直に、親指を重ねてしっかり押圧します。
「百」は多種、多様、「会」は交わる、という意味で、
由来のとおり、体中をめぐる多くの経絡が交わる場所です。
頭痛、肩こり、眼精疲労、自律神経を整えるなど様々な不調に
効果的です。