院長のブログ

坐骨神経痛の原因と整体でできるケア

坐骨神経痛とは「病名」ではなく、臀部(おしり)から大腿(太もも)後面にかけて、鋭い痛みを自覚する「症状」のことです。

痛みを発する原因(疾患)はいくつかあります。坐骨神経痛の場合もその原因となる疾患は様々です。

坐骨神経痛とはどういった痛みなのか?

代表的な症状には以下のものがあります。

  1. 臀部や太ももや膝下、指先など足の片側だけに一定の(強くなったり弱くなったりの波がなく)痛みが起きる。まれに両足で起こる場合もあります。
  2. 臀部や足の上記部位にジリジリとした痛みやしびれを感じる。
  3. 臀部から足にかけての部位(または広範囲にわたっての)脱力感やしびれがあり、足を動かすことが難しいと感じる。

坐骨神経痛が出ている場合はまずは病院での診断を受け、原因を確定させて治療を行いましょう。病院での診察の結果、原因がはっきりしない、または神経の痛みではない、という結果であれば「慢性腰痛(腰痛症)」であることが多いです。その場合はストレッチやトレーニングなどで予防・改善することが出来ます。

坐骨神経痛を引き起こす原因は?

①腰椎(ようつい)椎間板(ついかんばん)ヘルニア

腰椎(ようつい)椎間板(ついかんばん)ヘルニア

椎間板の内側にある髄核(ずいかく)が、繊維輪を飛び出して、神経を刺激して痛みが起こります。同じ姿勢を長くとりつづける仕事をするなど、動きがないことで起きてしまうケースが多いです。適切なケアをすれば2ヶ月程度で痛みが引く場合が多いですが、症状が重い場合は手術などの治療が必要になります。

②腰椎すべり症

腰椎すべり症

腰椎は第一腰椎~第五腰椎まであり、積み重なったような形で構成されています。簡単にズレることはないですが、骨と骨の間にある椎間関節(すいかんかんせつ)や椎間板が壊れてしまったり、弱くなってしまうことで骨がずれてしまうことがあります。

この状態をすべり症といい、神経が入っている脊柱管(せきちゅうかん)を圧迫して、しびれや痛みを発生させます。

すべり症には、骨が後ろ側へずれる「後方すべり」と、前にずれる「前方すべり」があり、ほとんどは前方すべりです。

これは40代~50代の方に多い症状です。「長い距離を歩くことが困難だが、休憩すると楽になり、また歩ける」という方は、この症状の疑いがあります。

③変形性腰椎症

変形性腰椎症

椎間板が上下の腰の骨に圧迫されるように変形し、それにともない骨の形も変形します。トゲのような形(骨棘:こつきょく)になることが多く、神経を刺激して、痛みやしびれを引き起こす原因になります。

体を動かすことで痛みが起きてしまうことから、運動を避ける傾向になります。そうするとまずます腰の筋肉や関節が衰え、症状が悪化してしまうリスクが高くなります。

これは50~60代に多い症状です。重症になると手術など外科治療が必要になります。

④脊柱管(せきちゅうかん)狭窄症(きょうさくしょう)

脊柱管(せきちゅうかん)狭窄症(きょうさくしょう)

上記①~③のすべて(または組み合わせ)が進行して起こる疾患です。脊柱管の中にある神経群が圧迫されて痛みが生じます。

直接腰や患部に痛みが起きるケースだけでなく、太ももの外側やひざから下の部位にしびれを起こすこともあります。

脊柱管狭窄症は①~③の症状が進行して発症するので、60代以上の高齢の方に多い症状です。

⑤梨状筋(りじょうきん)症候群

梨状筋(りじょうきん)症候群

梨状筋とは、仙骨と太ももの外側の付け根の大天使とをつなぐ筋です。「梨状筋症候群」とは、梨状筋が姿勢の悪化や疲労などによって固まり、神経を刺激する状態です。

「椎間板ヘルニア」と似た症状が起きるため、椎間板ヘルニアなのか、梨状筋症候群なのかをきちんと診断することが大切です。これはラセーグテストという診断ではっきりします。

ラセーグテスト

ラセーグテスト

椎間板ヘルニアの場合は、仰向けの状態で、膝を伸ばして30°以上持ち上げると痛みが増します(ラセーグ徴候といいます)。梨状筋症候群の場合は、ラセーグ徴候が出ません。

⑥仙腸関節(せんちょうかんせつ)障害

仙腸関節(せんちょうかんせつ)障害

仙腸関節は、骨盤を構成する仙骨と腸骨をつなぐ関節です。運動不足や姿勢の悪化によってスムーズな動きができなくなり、腰や臀部の痛みを発生させてしまうことを仙腸関節障害と呼びます。

急に立ち上がったり、歩き出そうとする際に痛みが出る場合もあります。

⑦お尻や太ももの筋肉の緊張

お尻や太ももの筋肉が固くなりすぎることで、コリやしびれを発生させることがあります。自分ではなかなか分かりにくいことですが、腰回りやお尻の筋肉が固いな、と思ったらこれが痛みを誘発している可能性があります。

⑧メンタル的な要因

近年の腰痛研究では、メンタルが原因で腰痛や坐骨神経痛を引き起こす場合が少なくないことが報告されています。様々な医療機関で診察や検査を受けても原因が全く分からない、という痛みはメンタル的な要素が原因である可能性があります。

 

⑨その他

・尿路結石
・膵臓、子宮、卵巣の病気
・骨髄腫
など様々な可能性が考えられます。

当院では多くの坐骨神経痛にお悩みの方をケアしています。

日頃からの姿勢改善の取り組みも、大きな効果を生みます。

おからだの左右差、筋緊張の度合い、骨盤のバランスを見ながら、姿勢の改善において使う筋肉や骨格の本来の位置を当院でご一緒に確認しませんか?

「いい姿勢」=「正しい姿勢」と思いがちですが、「いい姿勢」=「からだに力が入らず、気持ちよく動かせる姿勢」です。

ご自身の「いい姿勢」をご確認後におこなうストレッチは、更に効果大です。

また、坐骨神経痛を引き起こす原因⑥仙腸関節(せんちょうかんせつ)障害は仙腸関節付近を強く押圧したり、筋肉をゆるめることで解消するケースが多いです。

仙腸関節付近の他に、股関節や内転筋・大腿骨の際などをゆっくりとほぐすことで坐骨神経痛に効果的な施術をおこなっております。

 

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