こんにちは。院長の小澤です。
突然ですが、
先日、自らのからだについて、
かなり衝撃的な出来事がありました。
看板犬・ウィルのトイレシートを交換しようと
立った状態でひょいと前にかがんだ時…
人生初めて!立った状態で床に指がつきました。
【からだが固い選手権】があったら、
上位入賞できそうなこのわたくしが!!!
あまりの驚きと嬉しさで、
しばらくそのままの状態で何度も指を床につけました。
なぜ、こんなに衝撃だったのか。
柔らかくするためのストレッチは
全くしていなかったからです!!
胸を張ってブログに書くべきではないかと思いますが、
自分のからだの固さは、もう体質。
腰や関節を痛めぬように保てれば
十分だと考えていました。
立位体前屈では床にから10センチ以上離れていた指が、
なぜ床に自然に届いたのか。
それはわたくしが日々励む筋トレ、
特に腸腰筋のトレーニングがポイントだったのではないかと
考察し、
今回は皆様とからだが柔らかく使えるポイントを
シェアしたいと思います。
からだの固い方、必見です。
立位前屈とは
ヨガでは【ウッタナーサナ】と呼ばれ、
太陽礼拝でもおなじみのポーズです
頭を下に下げ、血流を促すことで
以下のような効果が得られます
・脳を休ませ、ストレスを緩和する
・ 肝臓と腎臓を刺激する
・ ハムストリング、ふくらはぎ、腰のストレッチ
・ 太腿と膝のストレッチ
・ 食欲増進
・ 更年期障害の緩和
・ 疲労や不安の軽減
・ 頭痛や不眠症の緩和
・ ぜんそく、高血圧、骨粗鬆症、副鼻腔炎の緩和
立位前屈はどこを使っているのか?
よく言われる「立位前屈のコツ」は
【腰から曲げるのではなく股関節から上体を曲げる!!ように意識します】
というもの。
からだが固い人は、必ず思います。
【股関節から曲げるってどういうこと?】
そして、悟ります。
股関節から曲がらない人もいる
ひざを曲げれば物も拾えるし、まっいいか。
今回、ひょんなことから立位前屈で
指がついたことで、思いました。
股関節から上体を曲げるのに
「どこでからだを支えて曲げるのか」
を教えてもらえれば、
もっと早くできるようになっていたかも!
股関節から上体を曲げるのに必要なのは
腸腰筋です。
腸腰筋は背骨の下の方と
骨盤(胸椎下部と腰椎からと骨盤内側)から
股関節の内側についている筋肉です。
腸腰筋は、
①背骨の下の方から股関節の内側に付く【大腰筋と小腰筋】
②骨盤内側から股関節内側に付く【腸骨筋】に分かれます。
3つの筋肉何れも
①股関節を曲げる(膝をお腹の方に近づける動き)
②骨盤の前傾の動き(お腹を突き出す)
に関与します
からだが固い人は、ここを使う意味や感覚がよく分からないので
腸腰筋でからだを支えられず腰が後ろに引けてしまい、
床に手がつきません
今回、ストレッチを特別せずに、
立位前屈で指がついたのは、
【腸腰筋を使い続けた】からだと考察します。
腸腰筋を使い続けたトレーニングは、
【ワイドスクワット】です。
ワイドスクワットで下までしっかり腰を落とすことで、
裏モモが少しずつ伸ばせていたのも
良かったのかもしれません。
※過去にこのブログでご紹介した
ワイドスクワットのやり方の記事はこちらです
https://kai-iak.sakura.ne.jp/ozawa-blog/widesquatexercise-scapula/
スクワットで腸腰筋を使えるようになると、
立位前屈する際に、腸腰筋でからだを支えることができるので、
ひょいっと曲げられ、そのまま腸腰筋でからだを支えられていると
ひょいっとからだを起こすことができます。
腸腰筋がしっかりからだを支えてくれると、
勝手に、おのずと股関節からからだが曲がります。
この感覚にとても驚きました。
裏ももの柔らかさは確かに必要ですが、
「どこの筋肉を使ってからだを支えるか」
が分かれば、からだを曲げることができます。
腸腰筋を使った立位前屈をやってみよう
①壁に背にして立ちます
足幅は肩幅くらいに開き、
からだを前に倒した時にお尻が壁にこすれるくらいの位置に
立ちます。
(大体、半歩分くらい前へ。)
②腸腰筋でからだを支えながら、頭をゆっくり下に下げるように
前屈します
お尻をで壁をなぞるように、
こすりつけながら前に倒れます
③下まで行ったら、腸腰筋でからだを支えて
ゆっくり起き上がります。
この時もお尻を壁にすりつけながら上がるのがポイント
からだが柔らかく、楽々と立位前屈できる方も、
このやり方で行うと、
「前のめりになって顔から落ちそうで怖い!!」
と指が下につかない方も。
腰が後ろに引いてしまう場合でも、
からだが柔らかい方は腸腰筋の支えがなくとも
立位前屈ができてしまいます。
ただ、腸腰筋がうまく使えないと
尻で壁をなぞるようにして
起き上がってくることができません。
からだが固い人は、そもそも他の部位でごまかせないので、
正しいフォームでやらないとできるようにならない。
つまり、立位前屈を癖なく、正しくできるようになるのです。
人生初!!からだが固い自分に感謝・感動しました。
壁を使った立位前屈をゆっくりとしたスピードで、
一日【5回×3セット】するだけで、
腸腰筋を鍛えることができます
腸腰筋が使えるようになると、太ももや尻周りが
スッキリ締まりますので、
体型を変えたい特に女性の皆様にもお勧めです!
もも裏・膝裏を伸ばしておくと、さらに効果的!
ワイドスクワットでは
腸腰筋と共に
ハムストリングス(裏もも)を使いえると
上体を起こしたまま、より深く、より効率的に
トレーニングを行うことができます
立位前屈をよりやわらかく行うためにも、
ハムストリングス(裏もも)を伸ばす動きを
ご紹介します。
先ほどの【腸腰筋を使った立位前屈】を行う前に
やっておくと、
スッと柔らかく前屈できますよ。
①少しひざを曲げて腹部と表側のももを
くっつけます
②そのままの姿勢で
足の親指・人差し指・中指の3指の指先を
手でしっかり握ります。
③お腹と太ももはくっつけたまま、お尻を突き上げるようにして
裏ももをゆっくり伸ばします
動きは少なく見た目はあまり変わりませんが、
裏ももはだいぶ痛く、よく伸びます
そのまま5秒キープ
③一度脱力して、リセット。
トータル3回行います
④同じ姿勢で、今度は足の小指~中指までの3指先を
同じようにしっかり握ります
⑤③と同じ動きを、同じ要領で同じ回数行います
体幹が使えるようになると、
自然とからだは柔らかくなる。
日々の筋トレの思わぬ副産物でした。
【いくつになってもからだは変わります】
と施術の度に、いつも患者様方にお話ししていますが、
今回は身をもっていい体験ができました。