院長のブログ

春特有の不調(特に体の左側の痛みなど)の原因と効果的なストレッチ方法

ようやく春らしい陽気になってきましたね。

今年は冷え込みが続き、冬から春へのギアチェンジが難しく、例年以上に首の筋違えやぎっくり腰、坐骨や肋間神経痛の不具合でご来院されることが多い3月でした。

春はとりわけ【左側】に不調が出やすい季節。

左肩甲骨が極度に固くなったり、左骨盤が大きく開いたり。この季節、首の筋違え痛でご来院される方の多くは「盆の窪から出ている筋肉が固くなり、左肩甲骨が盛り上がっている」という状態です。

なぜ、春は左に不調が出やすいのか。

中国の思想に端を発し、森羅万象ありとあらゆる事物をさまざまな観点からものごとを二つのカテゴリに分類する「陰陽説」に則って考えると「左」が「陽」、「右」が「陰」です。

春分から夏至を頂点として秋分までが「陽」、秋分以降冬至を頂点として春分までが「陰」。

冬から春は「陰」から「陽」への大きな切り替わりであり、今年のような冷え込みが続く陽気は、この切り替わり「右」から「左」へのスイッチが難しく左側の不調が多いように感じます。

この切り替えを体に教えてあげる方法としては「食事」があります。それと「左側に対するストレッチ」も有効です。

食事についてはこちらの別記事で詳しく解説しています。具体的なレシピも載っているので食卓の参考にしていただければと思います。

春は左側を入念にストレッチ!

左肩甲骨が極度に固くなったり、左骨盤が大きく開くことで、重心がずれて寝違えやギックリ腰の一因になります。

いつもよりも、左右差をより意識して気持ちよく伸ばすことで重心を真ん中に戻します。そうするためのストレッチ方法をいくつかご紹介しますね。

1.肩甲骨のストレッチ

肩甲骨は鎖骨・胸まわりと連動して動きます。

肩甲骨の可動域を広げると

腕が回しやすくなり

胸まわりが大きく広がり

首が前へ出る=背中が丸まる姿勢を改善できます。

春によくある首の筋違え「盆の窪から出ている筋肉が固くなり、左肩甲骨が盛り上がっている」という状態を予防できます。

デコルテストレッチ

①からだの後ろで手を組みます

 

②手を下に下げます。胸を張るようにしてゆっくりと伸ばします。

 

肩甲骨ストレッチ1

①顔の前で両肘をくっつけます。

 

②その位置を保ったまま、肘を外に開きます。

 

③両手を上に挙げます。

 

④肘をおろして顔の前に戻したら、右手は下へおろし、左側だけで②③の動作をします。

(※両手でやった動作の感じを思い出しながら左だけを動かしてみましょう。ゆっくりと深く伸ばし、肩甲骨まわりの筋肉を伸ばします)

肩甲骨ストレッチ2

①四つん這いの姿勢になります。

左の手を後頭部に当て、肘をへそに近づけるようからだを右へひねります。

 

②続いて、上を見上げるようにからだを外側へ大きく開きます。

 

※②の動作では首に力を入れ過ぎないことがポイントです。腰から体側全体を使い大きくからだを広げます。

(参考文献 ストレッチポール公式ブログ )

2.骨盤まわりのストレッチ

骨盤が歪んでいると背骨を支えている仙骨が安定せず、上半身の姿勢が崩れる原因になります。

肩甲骨まわりが極度に固くなったり、背骨のS字カーブが歪んでからだの一箇所に不可が集中することで腰痛やギックリ腰の原因にもなります。

骨盤の歪みは股関節やお尻のストレッチで改善することができます。春は左骨盤まわりを入念にゆるめてからだのバランスを取り、春特有の不調の予防・改善をしていきましょう!

股関節ストレッチ

①足を肩幅より広く開き、つま先を外側に向けます。膝を曲げ、膝頭に手を乗せます。

②左肩を内側に入れながら前へ倒すようにしてからだをねじります。

 

(※腕の力を使い、手のひらで膝を後ろに押すようにすると、股関節に深いストレッチがかかります。20秒くらいかけてゆっくりと伸ばして下さい)

おしりのストレッチ1

①左膝を曲げて外側に倒し、足首を右膝の上に乗せて4の字を作ります。

 

②右膝を曲げ、かかとをおしりの方へ引き寄せます。左側のお尻が伸びていることを感じ、自然な呼吸でゆっくりストレッチします。

 

(※無理はせず、曲げられる範囲で伸ばします。大切なのは角度を深くつけることではなく、「左のお尻が十分に伸びているか」です。20秒から30秒かけてゆっくりと伸ばします)

おしりのストレッチ2

①仰向けになり、左膝を抱え込んで肩の方へ引き上げていきます。

右ののおしりが床から離れないように注意しながら、ゆっくりと引き上げましょう。20~40秒を目安に行います。

 

ももの付け根のストレッチ

①左膝を曲げて立て膝になり、上半身をまっすぐ立てます。

 

この時、後ろにくる右足のつま先は立てず、足の甲を床につけて下さい。

②下腹部に負荷をかけて上半身をまっすぐに保った状態から、前方へ体重をしていきます。

 

ももの付け根がしっかり伸びているのを感じながら、20秒くらいかけて少しずつからだを前傾していくと、より深い部分が伸びます。

(参考文献 ストレッチポール公式ブログ

ストレッチの際に大切なことは「ゆっくりとした呼吸」を意識することです。

息を吐きながらゆっくりとからだを伸ばすことで、より深層の部分が緩みます。呼吸が整うことで、春は浅くなりがちな睡眠もしっかり取れ、薬膳でからだの中から内臓も元気に。

うららかな春を、健康に満喫したいですね!

 

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